本と映画と政治の批評
by thessalonike4
カテゴリ
チベット暴動と北京五輪
ガソリン国会と後期高齢者医療
新自由主義と福祉国家
ワーキングプアと社会保障
山口県光市母子殺害事件
福田政権・2008年総選挙
米国大統領選挙
田中宇と世界金融経済
イージス艦衝突事故
イスラエルのガザ侵攻
岩国市長選挙
防衛省疑獄事件
大連立協議と小沢辞任
民主党 ・ 2007年参院選
安倍政権
憲法 ・ 皇室
戦争 ・ 昭和天皇 ・ 靖国問題
韓国 ・ 北朝鮮 ・ 拉致
共謀罪 ・ 教育基本法改正
村上世彰インサイダー事件
オー・マイ・カッシーニ
ネット市民社会
丸山真男
辺見庸
奈良紀行
その他

access countベキコ
since 2004.9.1


















村田昭治をブランディング戦略とコミュニケーション戦略の総司令に
b0087409_14161861.jpgたとえばマンションの隣人との間で騒音等で諍いになっても、普通は隣人への誹謗中傷を大声で喚いたり、あるいは隣人家族を誹謗中傷するビラを配って回るようなことはしない。それは行き過ぎた非常識な行為だからであり、住環境コミュニティの中で疎まれる暴走だからであり、後で自身に悪い影響が返ってくることを慮るからだ。ネットでの個人は匿名の存在だが、そこは個々人にとってはリアルな生活環境そのものであり、その人間のネットでの行動履歴は基本的に後々まで残ってくっついて回る。そうした事どもを考えると、マンションのコミュニティ空間での一般的な倫理や常識は、ネット空間でもそのまま適用されてよいはずなのだが、そのような考えが及ばず、ネットだから誹謗中傷は自由だと考えている人間が多い。ネットでの発言は公共空間での言論であり、印刷して発表するものと何ら変わりはない。誹謗中傷は自らを卑しめ貶めるだけだ。言論の自由は無制限の自由ではなく、権利は濫用すべからずが大原則なのだから。



b0087409_1416344.jpgさて、「九条の会」のサイト戦略の続きだが、現在の「九条の会」と「マガジン9条」のサイトの情報発信のあり方を批判的に特徴づけると、①メルマガ・オリエンテッドで、②ペーパー・オリエンテッドであるという二点を指摘することができる。この点は異論はないだろう。情報発信がウィークリーのメルマガ主体に編集構成されていて、すなわち機関紙を週単位で購読者のポストに投函する形式を採っている。デメリットばかりではないだろうが、九条の情報戦略として見たとき、この方法は機会損失が多く、有効ではないと言える。自分自身のことを考えれば判りやすいが、メルマガに一度登録しても、必ずしも着信の度にメールボックスから開いて閲読しているわけではない。メルマガに掲載されている情報を読みたいニーズは、メルマガに登録したその瞬間が最大であって、そこから後は関心は徐々に冷えて行く。自分が知りたいものや関心があるものは、まずは検索エンジンで調べて情報に辿り着くのがネット利用の一般的なスタイルである。

b0087409_14172100.jpg情報発信の頻度を週一回に固定するのも、効果を考えれば非常に不具合が多い。情報は生ものであり、鮮度が命である。憲法をめぐる政治の動きが慌しく、改憲の動きも、護憲の動きも、日々刻々と情勢が動いている最中に、なぜ「九条の会」や「マガジン9条」のヘッドククォーターが情報発信の頻度を週単位に制限しているのだろう。どこにその必要があるのか。全く逆効果である。改憲プロパガンダのシャワーはマスコミを動員して連日連夜行われている。ワイドショーも毎日ある。新聞の社説も毎日ある。それに対抗する側がなぜ情報発信のパイプを細める選択をするのか。対抗情報を大量に生産して大量に配信しなければならないはずだ。そしてそれは、メールボックスから情報を取り出させるのではなく、サイトにダイレクトにアクセスさせるのである。ブックマーク・アクセスを標準にするのだ。新しい情報が頻繁に更新されていて、情報が価値のある有意味なものであれば人は読む。カウンターも取り付けろ。紙(PDF)はセカンドメディアだ。

b0087409_14164828.jpgそして情報部門の責任者は、アクセスの目標値を自らに課し、達成したら目標を吊り上げて行き、企業の売上管理のように目標管理するのである。護憲側だけでなく、むしろ改憲側に読ませるサイトにしなきゃいけない。改憲派を含めた一般読者を惹きつけるコンテンツとメッセージの発信基地でないといけない。そんな事は当然だ。趣味や遊びではないのであり、死ぬか生きるかの瀬戸際なのだ。改憲されたら終わりじゃないか。それくらいの危機感と緊張感を持たずにどうして憲法を守れるのか。危機感と緊張感が無いから、「マガジン9条」のネット投票で右翼に大敗して、与えてはいけない無用な既成事実を作ってしまったのである。ネット右翼の方がはるかに戦闘意識が高い。身内で睦み合っている誹謗中傷左翼に情報を教えるが、「世に倦む日日」のサブスクライバの半数以上は改憲派である。ワンパターンの読経ではなく中身があるから人が読む。サイトはアリバイで設営してはいけない。熱意と創造力を見せつけなくてはならない。

b0087409_14171414.jpgと書きながら、神の啓示でグッドアイディアが閃いた。村田昭治をリクルートすることだ。大江健三郎と澤地久枝が三顧の礼を尽くせば、必ず動いてくれるだろう。「九条の会」のブランディング戦略とコミュニケーション戦略の総指揮を執ってもらう。メッセージとコンテンツをパースエイシブでアトラクティブなものにする。現在の護憲派の連中は、ロートルばかりで、マルクス主義の教義と運動、古臭い左翼陣営の言葉と方法しか知らず、政治の実践にマーケティングの理論を応用する術を知らない。マーケティングという表現に抵抗があるなら米国政治学でもいい。社会科学としての中身は同じだ。改憲派の学問と技術、つまり新自由主義陣営の理論と技術をこちらが逆取りして、護憲を政治で勝利させなければならない。人も知るとおり、明治維新はテクノロジーの戦争だった。第二次幕長戦争のミニエー銃、戊辰戦争のアームストロング砲。軍事技術で最先端を制した方が勝利した。この改憲阻止の戦いも同じである。理論とテクノロジーで勝たねばならない。

新しいバトルフィールドでのセンスとスキルで勝ち、護憲が未来を握っていることを見せて、人々を納得させなければならない。旧来左翼ではだめだ。新しい力を護憲運動の中核に据える必要がある。

b0087409_14172666.jpg

[PR]
by thessalonike4 | 2006-05-22 23:30 | 憲法 ・ 皇室
<< 映画「ダヴィンチ・コード」(1... 昔のIndexに戻る 「九条の会」のサイト戦略 - ... >>


世に倦む日日
Google検索ランキング


下記のキーワード検索で
ブログの記事が上位に 出ます

衛藤征士郎
八重洲書房
加藤智大
八王子通り魔事件
吉川洋
神野直彦
サーカシビリ
敗北を抱きしめて
苅田港毒ガス弾
道義的責任
可能性の芸術
青山繁晴
張景子
朱建栄
田中優子
小泉崇
アテネ民主政治
二段階革命論
影の銀行システム
特別な一日
ボナパルティズム
鎮護国家
三田村雅子
小熊英二
小尻記者
古館伊知郎
本村洋
安田好弘
足立修一
人権派弁護士
反貧困フェスタ2008
舩渡健
エバンジェリズム
ワーキングプアⅢ
新自由主義
国谷裕子
大田弘子
カーボンチャンス
秋山直紀
宮崎元伸
守屋武昌
浜四津代表代行
江田五月
馬渕澄夫
末松義規
平沢勝栄
宮内義彦
田勢康弘
佐古忠彦
田岡俊次
末延吉正
横田滋
横田早紀江
蓮池薫
金子勝
関岡英之
山口二郎
村田昭治
梅原猛
秦郁彦
水野祐
渓内譲
ジョン・ダワー
ハーバート・ノーマン
B層
安晋会
護憲派
創共協定
全野党共闘
二大政党制
大連立協議
民主党の憲法提言
小泉靖国参拝
敵基地攻撃論
六カ国協議
日米構造協議
国際司法裁判所
ユネスコ憲章
平和に対する罪
昭和天皇の戦争責任
広田弘毅
日中共同声明
中曽根書簡
国民の歴史
網野史学
女系天皇
呪術の園
執拗低音
政事の構造
政治思想史
日本政治思想史研究
ダニエル・デフォー
ケネー経済表
マルクス再生産表式
価値形態
ヴェラ・ザスーリッチ
故宮
李朝文化
阿修羅像
松林図屏風
菜の花忌
アフターダーク
イエリネク
グッバイ、レーニン
ブラザーフッド
岡崎栄
悲しみのアンジー
トルシエ
仰木彬
滝鼻卓雄
山口母子殺害事件
偽メール事件
民主主義の永久革命
ネット市民社会