本と映画と政治の批評
by thessalonike4
カテゴリ
チベット暴動と北京五輪
ガソリン国会と後期高齢者医療
新自由主義と福祉国家
ワーキングプアと社会保障
山口県光市母子殺害事件
福田政権・2008年総選挙
米国大統領選挙
田中宇と世界金融経済
イージス艦衝突事故
イスラエルのガザ侵攻
岩国市長選挙
防衛省疑獄事件
大連立協議と小沢辞任
民主党 ・ 2007年参院選
安倍政権
憲法 ・ 皇室
戦争 ・ 昭和天皇 ・ 靖国問題
韓国 ・ 北朝鮮 ・ 拉致
共謀罪 ・ 教育基本法改正
村上世彰インサイダー事件
オー・マイ・カッシーニ
ネット市民社会
丸山真男
辺見庸
奈良紀行
その他

access countベキコ
since 2004.9.1


















民主党はコミ戦を作れ - 千葉景子民主党広報委員長にご提案
b0087409_1723332.jpg千葉景子様、はじめまして。ブログ「世に倦む日日」で情報発信しておりますthessalonikeと申します。匿名で失礼いたします。今日は民主党の広報戦略について若干の提案があり、恐縮ながらメールを差し上げる次第です。提案とは、民主党も自民党と同じようにコミ戦(コミュニケーション戦略)チームを作ったらどうかということです。自民党のコミ戦について、巷間の評価がやや過剰にすぎる傾向は確かに感じますが、昨年の衆院選、今年の総裁選を振り返ってみて、広報戦略を担ったコミ戦チームの活躍が大きな成果と実績を出した点は否定しようもありません。自民党は衆院選で大勝し、また今夏の総裁選が終わったとき、自民党の支持率は42%(毎日新聞)に達し、これは14年ぶりの高い数字でした。私は総裁選そのものには関心はありませんでしたが、宣伝と演出の巧みさに舌を巻き、周到に計算したプログラムに慄然とさせられました。最初から党支持率と内閣支持率がゴールとして戦略的に設定されていました。




b0087409_17234769.jpg自民党の広報はきわめて戦略的です。そして経営的です。最近の自民党の支持率の高さは、明らかに広報戦略の奏功によるものであり、「改革」「新しさ」「若さ」「豊かさ」を演出して訴求するイメージ戦略がよく浸透したことによるものでした。恐らく民主党にもコミ戦の機能はあり、優秀な人間が担当しているのでしょうが、もう少しコミ戦のポジションを重視して、組織の司令塔として戦略的役割を持たせ、また自民党のコミ戦と同じように、活動そのものをストレートに国民にアピールしてよいのではないかと思います。広報方面のセンスやパースエーションは、以前は民主党の方が自民党より上でした。現在では評価が逆転しています。新しい党である民主党が組織経営の手法や技術で自民党の後塵を拝していてはいけません。半年前に代表が新しく変わり、その後、広報もずいぶん改善された印象がありますが、この方面で民主党はもっと積極的に踏み出してよいはずです。民主党には本格的な広報戦略が必要です。

b0087409_17235850.jpg具体的な提案を申し上げますが、単にチームを作るだけでなく、民主党のコミ戦は支持率について毎月の目標値を設定し、具体的に施策を打ちながら目標管理をしていただきたいと思います。例えば、現在の民主党の支持率は15%から20%であり、自民党の支持率は倍の40%から45%ですが、この数字を来年7月の参院選までにイーブン(30%:30%)に持って行くという戦略目標を立て、具体的に施策を組んで、月毎に目標を達成する試みに挑戦して欲しいのです。企業の売上管理のように進捗管理していただきたいということです。報道機関によって数字にバラつきがありますから、媒体毎に目標を立ててもいいし、どこか(朝日新聞とか共同通信とかの世論調査)をベンチマークに設定してもよいでしょう。世論調査の数字を取ることに民主党はもっとハングリーになるべきです。支持率を取ろうと思えば、有意味な政策を効果的な時期に提示する必要があるし、議員の不祥事など絶対にやってはいけない状況になります。

b0087409_17241196.jpgこれは支持率を取ることとも関係ありますが、民主党は自民党がマスコミを使って発信するメッセージ戦略に対して、それを簡単に放置せず、もっと頻繁かつ果敢に反撃して、彼らの主張や説得が国民の同意や共感に届くのを防ぐ必要があります。例えば、総裁選の期間中、テレビで毎晩のように三候補が出演して、三人が論争するように見せながら実は巧みに役割連携して、「消費税10%」や「再チャレンジ」を説得し、いかにも自民党は財政再建や格差是正に真面目に取り組んでいるような演出をしていました。この政治宣伝に対しては、それが「好印象」として国民の頭の中で冷えて固まった後の国会質問の場で反論するのではなく、即座に、翌日にコミ戦と政調会長が記者会見を開いて、あるいはHPの記事の上で、自民党の詭弁と詐術を暴露しなければいけないのです。つまり論戦しなければいけないのです。テレビを使った自民党の一方的な政策宣伝を、しかも洪水のように許してしまったから、あのような支持率が結果しました。

b0087409_17242443.jpg総裁選キャンペーンがなければ、あったとしてもそれに民主党がコミ戦で手を打っていれば、これほどの大きな支持率の差は開いていなかったでしょう。参院選は事実上すでに始まっています。総裁選は自民党にとっては単なる政治ショーではなく、来夏の参院選で勝つための重要なマイルストーンであり、キープログラムだったのです。自民党のコミ戦が常に支持率の最大化を狙って手を打って来るのであれば、民主党の広報も臨戦即応で迎撃し、敵の手を封じてポイントを奪う必要があります。支持率は刻々と変わるのであり、国際情勢や景気指標や醜聞報道で変わって行きます。それに決して無関心にならずに、常に敵の数字を減らして味方の数字を上げる努力が必要です。その支持率獲得競争の積み重ねの総和が選挙のときに出るのだと考えるべきでしょう。国会質問の時期は民主党が攻勢に出る番です。国会でやっている格差問題の論戦を、単に新聞報道に任せるのではなく、民主党自身がもっと一般に周知するべく動く必要があります。

b0087409_17243519.jpg新聞やテレビに任せていたら、彼らは北朝鮮核問題で紙面と画面を埋めるだけです。コミ戦の意義に関わる問題ですが、民主党の場合、派閥はないけれど、いわゆる寄合所帯であり、基本政策で立場が左右に分かれ、メッセージが一本に纏まらない問題があります。コミ戦で解決できない問題もあるでしょうが、例えば、一つの例で申し上げると、9月に「サンデープロジェクト」に出演した小沢代表は、田原総一朗氏の前で、臨時国会の法案対応方針として、「防衛省格上法案と国民投票法案に対しては自民党の出方次第で合意してもよい」旨の発言をしました。国民投票法案で自民党と妥協して合意成案を得るという話は、安倍内閣の改憲路線に対して神経を尖らせている護憲派にとっては大問題です。その後、野党の国会対策担当者会合で、民主党は国民投票法案にも反対の立場を示したようですが、報道のインパクトとしては小沢代表の週末のテレビ発言の方が圧倒的に大きいでしょう。こういう矛盾はあってはならないことで、支持率を下げます。

政党は国民に対して基本的にワンボイスシングルメッセージでなくてはなりません。国民の信頼を得るためには、個々によって言う事が違っていてはならず、民主党として一つの声に纏めて、自民党のメッセージと対抗させる必要があります。そのためにも、コミ戦チームを作って戦略的に統一されたメッセージを発信することは意味があります。民主党は自民党よりも勢力が小さい野党なのに、何か議員個々が個性で商売しているイメージがあり、議員がテレビで放埓な発言をして許されている傾向を感じます。それを「組織の自由さ」の証明として美点のように誤解している議員や関係者も多いようですが、国民は決してそのようには見ていません。バラバラでいい加減だから自民党に勝てないのだというマイナスイメージの「無責任表象」としてそれを受け止めます。

b0087409_17244834.jpg

[PR]
by thessalonike4 | 2006-10-14 23:30 | 民主党 ・ 2007年参院選
<< 核実験を偽装と推定する三つの判... 昔のIndexに戻る 戦争が始まる - 「臨検」をめ... >>


世に倦む日日
Google検索ランキング


下記のキーワード検索で
ブログの記事が上位に 出ます

衛藤征士郎
八重洲書房
加藤智大
八王子通り魔事件
吉川洋
神野直彦
サーカシビリ
敗北を抱きしめて
苅田港毒ガス弾
道義的責任
可能性の芸術
青山繁晴
張景子
朱建栄
田中優子
小泉崇
アテネ民主政治
二段階革命論
影の銀行システム
特別な一日
ボナパルティズム
鎮護国家
三田村雅子
小熊英二
小尻記者
古館伊知郎
本村洋
安田好弘
足立修一
人権派弁護士
反貧困フェスタ2008
舩渡健
エバンジェリズム
ワーキングプアⅢ
新自由主義
国谷裕子
大田弘子
カーボンチャンス
秋山直紀
宮崎元伸
守屋武昌
浜四津代表代行
江田五月
馬渕澄夫
末松義規
平沢勝栄
宮内義彦
田勢康弘
佐古忠彦
田岡俊次
末延吉正
横田滋
横田早紀江
蓮池薫
金子勝
関岡英之
山口二郎
村田昭治
梅原猛
秦郁彦
水野祐
渓内譲
ジョン・ダワー
ハーバート・ノーマン
B層
安晋会
護憲派
創共協定
全野党共闘
二大政党制
大連立協議
民主党の憲法提言
小泉靖国参拝
敵基地攻撃論
六カ国協議
日米構造協議
国際司法裁判所
ユネスコ憲章
平和に対する罪
昭和天皇の戦争責任
広田弘毅
日中共同声明
中曽根書簡
国民の歴史
網野史学
女系天皇
呪術の園
執拗低音
政事の構造
政治思想史
日本政治思想史研究
ダニエル・デフォー
ケネー経済表
マルクス再生産表式
価値形態
ヴェラ・ザスーリッチ
故宮
李朝文化
阿修羅像
松林図屏風
菜の花忌
アフターダーク
イエリネク
グッバイ、レーニン
ブラザーフッド
岡崎栄
悲しみのアンジー
トルシエ
仰木彬
滝鼻卓雄
山口母子殺害事件
偽メール事件
民主主義の永久革命
ネット市民社会