本と映画と政治の批評
by thessalonike4
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Passing through ten million milestone on weekend
b0087409_2136112.jpgさすがに累計のアクセス数が1千万を超えているBLOGというのは他にあまりない。カウンターでも8桁まで用意しているものは少なかった。3年半で1千万アクセス。今の時点では少なすぎて不満と憂鬱を感じる数字だが、ブログを始めた頃はこれほど多くのアクセスを獲得できるようになるとは思わなかった。本名を出すようになるとも思わなかった。政治の議論を中心にする考えもなかった。趣味的に小さく始めて小さく畳むつもりだった。2004年の9月に開設し、『アフターダーク』や『ダ・ヴィンチ・コード』の書評を書いて一人で楽しんでいた。『ハウルの動く城』の映画評を上げた後、読みたい本がなくなって更新が止まった。そのブログの性格と方針が変わったのは2005年の途中からで、最初の契機は中国の反日デモであり、そして郵政民営化と総選挙から大きく政治に踏み込んだ。方針を変えてよかったのかどうか、今さら思い直しても元へは戻れない。



b0087409_1647439.jpgこれまでの人生で特に何かをしたわけではなく、これから何かができるとも思わず、年齢や体力を考えれば、ひょっとしたらブログが人生最大の「生きた証」になるかも知れない。それは恥ずかしいことでもあり、正直、残念なことでもあるけれど、最近は少し開き直った気分もあり、それならそうで、なるべく恥ずかしくないものを残しておかなくてはと気を張るようになった。少し前の新聞記事で、ネット回線のトラフィックが増えて、今後は現在のようにフリーではなくなるという警告が載っていた。私は、無手順時代の300bpsの通信環境の経験があるから、本当に、今のようにネットのユーザがBLOGや掲示板を無意味な落書きや誹謗中傷で埋めて、サーバとパイプの資源を無駄遣いしているのが許せなく思える。落書きと誹謗中傷は無手順時代もあったが、利用者はそれに少なからぬコストを支払っていた。匿名の情報発信は見直す時期ではないかと思い始めている。

b0087409_16475497.jpgネット環境が窮屈になり、現在の数倍のコストが個人の負担になれば、もう少し品質と行儀のよいBLOGが増え、意味のない誹謗中傷やデマ記事が減るかも知れない。人がネットで作品や主張を発信、公開できるという恵まれた時代になったのだから、せめて新聞の投書欄に掲載されるレベルの記事を書き、公論として十分な中身を持った議論を上げるように各自が心がけるべきだ。そしてネットでの記事発信を価値ある文化として確立すべきである。日本のBLOGは世界で最高水準の品質を持っていると外国から評価されるような、抜きん出たクォリティを目指すべきだ。情報文化として客観的に価値がある中身が用意されれば、必ず次の時代に、ネットの情報発信に貨幣流通が付いて回るようになり、ジャーナリズムやアカデミズムのメインフレームをリプレイスすることができるようになるだろう。プラットフォームをチェンジすることができるだろう。それは理想だが、人は理想を追いかけるべきだ。

b0087409_170529.jpgブログを始めた頃、自分がこれほど政治の記事を熱心に書くようになるとは思わなかったが、同時に、あれほど政治に無関心だった日本人が、現在のように毎晩テレビで政治番組を見て、興奮して、猫も杓子もネットで床屋政談に興じるようになるとも思わなかった。格差社会は政治への関心で充満した大衆社会でもある。中産階級が資産と所得を剥奪されて没落し、プロレタリアとなり、貯金もなく、負担ばかり増え、将来の安心や希望のない惨めな生き方を余儀なくされ、政治に救済を求めるようになった。そして考えてみれば、私は大学で政治学を勉強した身であった。偶然かも知れないが、それが何か役に立つ、役に立てられる時代になったと、勝手にそう考えていいのかも知れない。人が政治を求めている時代なのだから、政治学が役割を果たさなければならないはずなのだ。政治学を学んだ者は政治を語るべきだ。経済学を学んだ者は経済を語るべきだ。法律学を学んだ者は法律についてもっと語るべきだ。

ネットの世界に政治学を学んだ者が多く出ることを期待する。



【今週の一曲】

弥生3月。ブログ1千万アクセス突破の記念の日にお届けする一曲は、1999年にリリースされたヒッキー4枚目のシングル『Addicted To You』。その前の『First Love』が大ヒットしたが、それに続くこの曲を聞いて、私は彼女の天才に圧倒された。最高にセンスのいい愛の歌。そのとき16歳。歌詞が素晴らしい。まさに現代の額田王。「いま大人になりたくて、いきなりなれなくて」。この部分の表現が抜群にいい。度肝を抜かれた。だが、最高傑作『Distance』の後、病気の手術と療養があり、家族のトラブルがあり、それから電撃結婚があり、退学があり、額田王も次第に普通の人に変わって行った。コロンビア大学に入って『Distance』を出した頃、2000年頃がヒッキーの天才のピークだった。


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by thessalonike4 | 2008-03-01 23:30 | その他
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