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by thessalonike4
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カテゴリ:ワーキングプアと社会保障( 12 )
NHK『セ‐フティネット・クライシス』 - 吉川洋は政策の舵を切るか
b0087409_135710.jpg 昨夜(5/11)放送されたNHKスペシャルの『セーフティネット・クライシス』は内容の濃い番組だった。年末の『ワーキングプアⅢ』の報道視角を延長させた形で、今回は具体的に政策担当者をスタジオに呼んで問題を議論させていた。政府の社会保障国民会議の座長を務めている吉川洋をその場に座らせ、生々しい現実を映像で見せ、批判者である金子勝と討論させた企画は秀逸で、実際にこの番組を契機に政策が変わるかどうかは分からないが、視聴者である国民や弱者に多少の希望の光を感じさせた中身になっていた。同席していた経済同友会社会保障改革委員会委員長の門脇英晴も、同じ同友会の宮内義彦や奥村禮子とは異なる印象を見せていた。単純な新自由主義のイデオローグではないように見える。こういう番組を制作できるNHKはやはり素晴らしい。民放ではこのような番組は作れない。『ワーキングプア』以来のNHKの報道は国民の声を代弁して政治の空気を変えることに寄与している。

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by thessalonike4 | 2008-05-12 23:30 | ワーキングプアと社会保障
反貧困フェスタ2008の祈りと願い - 河添誠と北村肇の展望論
b0087409_1434378.jpg校庭のテントの下で「反貧困」のグッズを販売していた主催者メンバーの表情がとてもよくて、そのことをもう一度書いておきたい。昨年暮れにNHKの『ワーキングプアⅢ』を見たときの感動が再び涌き上がってきた。500円のハンドタオルを買い、千円札を出して500円のお釣りを受け取ったのだが、そのときの若い女性の真剣な眼差しが、震えるような祈りと願いを漂わせたもので、忘れられない印象を刻みつけたからである。日本人は中産階級の生き方をしているときが一番美しい。その中産階級としての生き方を剥奪された現在の日本人がある。けれども、人間は奪われたものを回復しようとしたとき、その本来の美しさを人間性として回復する。奪い返すものは人間としての尊厳。テントの下でボランティアで働いていた若いメンバーの姿に中産階級の日本人の美しさが神々しく甦っていた。人間の尊厳に触れる思いがした。

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by thessalonike4 | 2008-03-31 23:30 | ワーキングプアと社会保障
反貧困フェスタ2008 - 問題は政治によってでしか解決できない
b0087409_15214622.jpg千鳥が淵のお花見がてら、神田で開催された「反貧困フェスタ2008」に出かけてきた。週末の3/29は朝から好天で、東京の桜が満開となった絶好のお花見日和であり、都心へ向かう電車はお花見客を乗せて平日を上回る混雑だった。満開、花は満開、君はうれしさあまって気がふれる。花見客で電車が満員になる井上陽水の歌があった。土曜の電車は平日よりダイヤがルーズで、都心に到着するのが遅くなる。10:15に始まるシンポジウムに合わせて家を出たが、会場の一橋中学校に着いたときは時間を少しオーバーしていた。校門を入って受付で入場料を払い、校庭を横切って校舎に入ろうとしたら、左手の特設ステージから聞きなれた政治家の声が聞こえてきて、黄色のブレザーを着た福島瑞穂がマイクを持って演説していた。「この18歳の少年もお金がなくて大学進学を諦めざるを得ませんでした」。岡山駅で起きた殺人事件の話をしていた。

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by thessalonike4 | 2008-03-30 23:30 | ワーキングプアと社会保障
報道のTBSは死なず - 「サンデーモーニング」の資本主義批判
b0087409_15512737.jpg年末特集で長時間枠の放送をやっていたので、TBSの「サンデーモーニング」を見たが、素晴らしい企画と構成になっていて、驚きながら最後まで見た。これこそまさに報道のTBS。こういう番組を見ることができると、ほんの一瞬ではあるにせよ、日本人らしい年の瀬を過ごせたことを実感する。そして、先に結論を言えば、必ずこれから世の中は変わる、新自由主義を否定して、人間の社会権を認める福祉国家の方向に転換を遂げて行くことを確信した。私は、HPを書いていたときがちょうど十年前で、その頃は全く無名の存在で、今のように誹謗中傷専門のネット左翼から常時監視される対象ではなかったが、新自由主義を批判しながら、それがこれからどんどん日本で広まり、社会のシステムを変えて行くだろうと思っていた。暗澹たる将来を漠然と予感していた。振り返れば十年はあっと言う間だった。渡部昇一が書店でハイエクを宣伝し、加藤寛と嶋田晴雄と竹村健一が週末のテレビでフリードマンを礼賛していた。気鋭の竹中平蔵が人頭税導入を言っていた。

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by thessalonike4 | 2007-12-30 23:30 | ワーキングプアと社会保障
「NEWS23」の生活破壊特集 - 生活保護窓口での虐待行政
b0087409_13153796.jpg今年もあと一週間を切った。昨夜、クリスマスイブの「NEWS23」は、「生活破壊」と題した大がかりな特集を組み、言わば『ワーキングプア』のTBS版の企画を放送していた。特集の冒頭、今年6月に生活苦のために80歳の認知症の母親を絞殺した50歳の息子の姿が紹介された。息子はビルの警備員をして母子二人暮らしの生活を支えていたが、5年前に交通事故で左目を失明して仕事を辞めざるを得なくなり、事故の後遺症もあって新しい職に就けないまま収入が途絶えた。家賃の滞納が始まり、住居を退去するよう言われ、そしてガスが止められ、次に電気が止められ、最後に水道が止められた。その間、二人で窒息自殺しようと頭からビニール袋を被ったが、母が苦しむのを見て果たせず、最後に母親が自分でネクタイを首に巻いて絞めているのを見て、後押しするようにして絞めて死なせた。自分も後を追ってベランダでネクタイで首を吊ったが、自殺に失敗し、殺人罪で拘留所に入って裁判を受けた。判決は(うろ覚えだが)懲役3年、執行猶予5年。

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by thessalonike4 | 2007-12-25 23:30 | ワーキングプアと社会保障
石川啄木「一握の砂」を読む - 時代閉塞の東京の空の下で
b0087409_11374760.jpg雲が低く垂れこめ、暗く湿った空気が人を底冷えの世界に蹲らせる冬の休日、不意に石川啄木の歌を読みたくなって、ネットの中に「一握の砂」を探し見つけた。啄木の歌にはいろいろな主題のものがあるが、やはり、東京で不遇な生活を送りながら詠んだ詩の印象が強い。そして私の中では、それらは初冬の風景と重なり、師走の東京の賑いの中で、それを横目で見ながら、貧困と家族の諍いの煩懊に呻き、孤独で憂鬱な思いを作品にしていた若い啄木の姿が浮かんでくる。時代は暗く重く、帝国は念願の一等国へと雄飛しつつあったが、拡大した版図を経営する軍備はさらに膨張し、軍事費を税負担する国民の重圧は深刻に増していた。資本主義が勢いよく回り始め、と言うことは格差の拡大が始まり、したがって副産物として社会主義の思想と労働運動が勃興し、帝国政府がすぐにそれを厳しく弾圧した。啄木が死ぬ前々年の1910年に大逆事件が発生、幸徳秋水ら12名が翌年処刑される。

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by thessalonike4 | 2007-12-23 23:30 | ワーキングプアと社会保障
「ワーキングプアⅢ」 - 感動の報道傑作、政府に政策変更を迫る
b0087409_11232141.jpg昨夜(12/16)NHKで放送された『ワーキングプアⅢ』はとても感動的な番組だった。心を揺さぶられる構成と内容で、制作したスタッフの知性と勇気にあらためて尊敬と感謝の意を表したい。中学校で3年生に公民を教えている教師は、この番組の録画を教材利用することを考えて欲しい。社会科とは何か。社会科学とは何か。それは単に制度や知識の問題でなく、人間の生き方を教えるものであり、人間の感動に関わるものである。あの番組を見て、生徒が心から感動して、社会はどうあらねばならないかということを考えて、それを作文にして発表できれば、中学校3年生の社会科教育の到達点としては十分なのである。昨夜の番組はワーキングプアの問題を海外で取材するという触れ向きだったが、中身は違っていた。番組の主人公は第1回の放送で登場した35歳の池袋のホームレスの青年(岩井さん/仮名)だった。

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by thessalonike4 | 2007-12-17 23:30 | ワーキングプアと社会保障
NHKスペシャル 「ワーキングプアⅠ・Ⅱ」 - 人間の尊厳の問題
b0087409_12414745.jpg昨夜(12/10)のNHK『ワーキングプア』の再放送について感想を記事にしたい。キャスターが言っていたように、昨年のこの番組を契機に「ワーキングプア」という言葉が社会に広がり、この問題が「個人の責任」ではなく「社会の問題」であるという認識が一般的なものとなった。この放送の果たした役割は本当に大きい。働く貧困層の問題が「社会の問題」として一般的になったということは大きく二つの意味がある。一つは、その問題が多くの視聴者にとって自分の問題として受け止められるようになったということである。他人事ではなくなったのだ。それはきっと、昨年より今年の方が一層身近な問題として感じられているはずで、自分もいつ同じ境遇に陥るかも知れないという危機感を誰もが率直に感じ始めたということだろう。他人事ではなく自分自身の問題なのだ。その問題が「個人の責任」であるということは他人事ということである。自分の与り知らぬ他人の不幸だったのだ。それが「社会の問題」になるということは、まさに「自分の問題」になるということだ。

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by thessalonike4 | 2007-12-11 23:30 | ワーキングプアと社会保障
新自由主義極限下の日本の裏側で - 稲葉剛や湯浅誠の挑戦
b0087409_12585120.jpg昨夜(12/9)夜にネットに出た産経新聞の記事(生活扶助基準額は現状維持)が事実であれば、市川明代を筆頭とする毎日新聞社会部の勝利と言える。産経の記事では、政府が生活保護基準の切り下げを見送る方針を固めたとある。これはどこから出た情報なのだろうか。産経の記事だし、日曜日の夜の発信だから、厚生労働省の官房から出たものとは思えない。自民党の政治家からの情報である。舛添要一が直接書かせた可能性もあるが、私の直感としては中川秀直と町村信孝の顔が浮かぶ。谷垣禎一ではないだろう。霞ヶ関にマイナスになる政策決定のアドバルーンを上げられる人間はそれほど多くない。来年の選挙のことを考えて、自民党の幹部が動いたという理解が常識的だ。もし町村信孝からの新聞示達であれば、恐らくこの政策決定は覆らない。町村信孝は官房長官であり、さらに財務族の大物だからである。もし中川秀直あたりからの情報作戦であれば、すぐに厚労官僚が巻き返しを始める。谷垣禎一と伊吹文明の二人を動かして産経記事の否定に動く。

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by thessalonike4 | 2007-12-10 23:30 | ワーキングプアと社会保障
がんばれ、毎日新聞の市川明代 - 生活保護削減に対する抵抗
b0087409_1663165.jpg生活保護受給者、悲鳴と不安」という刺激的なニュースの見出しが、YAHOOトップページの右側トピックス欄に出ていた。紅茶とベイクトケーキで寛いだ時間を送っていた日曜日の午前、異彩を放って鋭く訴えかける記事に注目せざるを得なかった。PCを立ち上げるとブラウザが開き、ホームに設定しているYAHOOのトップが開く。目的とするページに移動する前、検索をかける前、一度はトピックスに並ぶ7個の見出し文字列に目を落とす。日本中の誰もがそうしている。ネットを生活の一部としている人間は、例外なく同じ行動をしているはずだ。この情報は現在の日本で最も価値の高い報道情報である。どの新聞の一面記事よりも、どのTVのニュースよりも多くの読者がこの情報を見ているから。毎日新聞の記事を見ると、見出しは「生活保護引き下げ:受給者、悲鳴と不安」とある。記事が今日(12/9)の毎日新聞の何面に掲載されていたかは分からないが、相当に大きな扱いだったに違いない。

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by thessalonike4 | 2007-12-09 23:30 | ワーキングプアと社会保障
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