本と映画と政治の批評
by thessalonike4
カテゴリ
チベット暴動と北京五輪
ガソリン国会と後期高齢者医療
新自由主義と福祉国家
ワーキングプアと社会保障
山口県光市母子殺害事件
福田政権・2008年総選挙
米国大統領選挙
田中宇と世界金融経済
イージス艦衝突事故
イスラエルのガザ侵攻
岩国市長選挙
防衛省疑獄事件
大連立協議と小沢辞任
民主党 ・ 2007年参院選
安倍政権
憲法 ・ 皇室
戦争 ・ 昭和天皇 ・ 靖国問題
韓国 ・ 北朝鮮 ・ 拉致
共謀罪 ・ 教育基本法改正
村上世彰インサイダー事件
オー・マイ・カッシーニ
ネット市民社会
丸山真男
辺見庸
奈良紀行
その他

access countベキコ
since 2004.9.1


















カテゴリ:その他( 37 )
読みたい本がない秋に - ユン・チアンの 『ワイルド・スワン』
b0087409_15382558.jpg秋になると本が恋しくなる。5年前の 『海辺のカフカ』 のような、心を満たしてくれるいい本に出会いたくて、ネットの中の新刊情報サイトを徘徊するのだけれど、なかなかいい本に出会うことができない。3年前は 『ダ・ヴィンチ・コード』 と出会えて、至福の時を過ごすことができた。心から満足できた。本の世界と自分の関心を交錯させ、想像力を縦横に広げながら、踏み込んで批評を綴るのが楽しかった。あれから3年ほど経つけれど、素敵な本と出会えていない。例えば、現在のジュンク堂書店が出している総合ランキングのページを見ても、興味を起こす本が一冊も上位にない。ランキング下位のページを捲っても、特に手に取って読みたいと思う本が出て来ない。文芸書や人文歴史書のランキングを見ても、やはり心を引く本が見つからない。今年も出会いのないまま、空しく読書の秋を終わらなくてはいけないのだろうか。

More
[PR]
by thessalonike4 | 2007-09-30 23:30 | その他
古田敦也引退 (2) - 中産層の没落とプロ野球人気の凋落
b0087409_15281663.jpg存在が意識を規定すると言ったのはマルクスだった。 「人間の意識が彼らの存在を規定するのではなくて、逆に、彼らの社会的存在が彼らの意識を規定するのである」。 史的唯物論の公式表現として有名な 『経済学批判の序言』 の中の一節にこの言葉がある。そのことは文科系の大学を出た者なら誰でも知っている。古田敦也の引退劇とそれに対するマスコミと国民の無関心、そして一方における自民党総裁選の異常な狂躁報道を見ながら、自分自身を振り返って想起したのは、マルクスのこの言葉だった。今はセパ両連盟の公式戦最終版で、息の詰まるような熾烈な首位争いが上位球団によって演じられている。先日の巨人阪神3連戦も「伝統の一戦」に相応しい死闘が演じられていた。ところが、私の関心はそこにないのである。例えば、夜8時に、民放テレビで政治番組と野球中継の二つを放送していたら、私は恐らく政治番組の方を選んでしまうのではないか。

More
[PR]
by thessalonike4 | 2007-09-23 23:30 | その他
古田敦也引退 (1) - 古田は日本の民主主義の偉大な英雄
b0087409_15502190.jpg3年前の9月24日に 『古田は日本の民主主義の偉大な守護神』 という記事を書いている。この論稿はお気に入りの一作で、プロ野球論でありながら、同時に私のデモクラシー論の核心が表現されている。そして、この一年後に例の郵政選挙の政治の激動があり、私は決意してSTK改革ファシズムを止めるブロガー同盟)の運動を始め、荒れ渦巻く政治の波涛の中にブログの舟を漕ぎ出して行った。以来、ブログは「政治ブログ」にカテゴライズされるようになり、他の有象無象の無内容な「政治ブログ」たちと一列に並ばされ、日刊ゲンダイ紙からもそのような評価を頂戴して今日に至っている。ブログを始めて3年になるが、最初の一年間は「政治」はブログの主題ではなかった。むしろ「文化ブログ」の性格の方が強かった。二年前から結果的にそうなったのであり、それは自分の選択の反映であり、どれほど「政治ブログ」が不本意であれ、結果には責任を負わねばならない。

More
[PR]
by thessalonike4 | 2007-09-22 23:30 | その他
911断想
b0087409_15582541.jpg生ぬるく湿った重い空気が体にへばりついてくるけれど、その空気を運んでいるのは、まぎれもなく秋の風だということがわかる。9月11日、この日を迎えると、去年の今日はどんな天気だったとか、二年前はどうだったとかを振り返る気分になる。来年もきっとそうだろう。来年の9月11日になれば、一年前に自分はどんな記事を書いたのか、必ず読み直しに来るだろうし、二年前には何を書いているのか、もう一度確認しに来るだろう。普通は一年を振り返るのは年末年始の精神的行事なのだが、<帝国>の牢獄の中に生き、新自由主義の鉛の頚木に繋がれ、そこからの解放のみを人生の宿願にしている私は、大晦日と元旦を区切りにする自然な一年の時間とは別の、政治的経済的な怨嗟と渇求の一年の時間がある。9月11日に一年を振り返り、この一年に何があった、どう変わったと、自分自身を顧みるのだ。

More
[PR]
by thessalonike4 | 2007-09-11 23:30 | その他
ダルフール問題についてのブログ読者からのメール
b0087409_11252440.jpgある読者から下のメールを頂戴しながら、ブログが右翼の反中プロパガンダに利用されることを恐れ、紹介するのをためらっていた。現在の日本外交にとって最も重要な課題は、対米従属からの脱却であり、中国との関係修復である。日中関係を小泉靖国参拝以前の日中友好の水準に戻さなくてはならない。大平正芳の「一衣帯水」の原点に戻さなくてはならない。それが、わが国外交の基本課題であり、21世紀の日本の平和と繁栄はそこにかかっている。ブログの基本はそこにある。二年前の記事である 『中国の対日不信』 と 『西安愁夜』 がブログの中国に対するスタンスの基本である点を確認しながら、ダルフール問題について訴えた読者からのメールを転載したい。転載に際して、勝手ながら、署名サイトの紹介の部分は削除させていただいた。それと、十年前にHPに書いた『ルワンダ虐殺と市場原理主義のプロパガンダ』を思い出した。

More
[PR]
by thessalonike4 | 2007-09-10 23:30 | その他
阿久悠を悼む(2) - 「様式演歌」と「飼料音楽」の間の70年代
b0087409_167591.jpgたとえば鳥羽一郎の『兄弟船』とか、川中美幸の『ふたり酒』とか、テレビを見ていれば自然に目と耳に入ってくる曲がある。想像力を必要としないワンフレーズでシングルメッセージの演歌群。私はこれを「様式演歌」と呼ぶけれど、こうした「様式演歌」を愛好する一定のマーケットが確実にあり、時代が変わってもなかなか消えない。私はその世界に内在できず、こういう音楽を生活の一部にしている人たちの感性によく共感できない。普通に日本の小学校と中学校に通い、音楽の教科書に載っている歌を習い覚えてきた人間が、『兄弟船』を好み聴く人間になる過程を論理的にトレースできない。きっとこういう曲を聴いている人たちが自民党に投票しているのだろうと思って違和感を埋めていた。60年代までの歌謡曲の世界は「あなたに棄てられて悲しい」「あなたなしで生きていけない」と女が嘆くだけのワンパターンの「様式演歌」が主流だった。

More
[PR]
by thessalonike4 | 2007-08-04 23:30 | その他
阿久悠を悼む(1) - カーネルは「お笑いの全体主義」を拒絶する
b0087409_13165653.jpg阿久悠は私の精神のカーネルの一部である。UNIXについて知識を得たとき初めて知ったカーネルというIT用語を、政治思想史学の分野における有効な方法的概念として応用できないかと着想したのは今から二十年以上前のことだったが、特にそこから概念の学問的精製や鋳直しを本格的に進めることもないまま、けれども私は私の言語としてこの言葉を躊躇なく十年以上も使い続けている。その作業の報告や学問的な提案はブログではなく別な場で挑戦を試みたい。だから、ここでは比喩として無前提に使うけれど、私のカーネルを構成する要素には、他にジョンレノンがあるし、それから手塚治虫と梶原一騎と小池一雄がいる。それは取り替え不可能なもので、生涯にわたって関心のエンジンを方向づけ、善悪と良不良の価値判断、快不快の感覚反応を規定づけるものである。

More
[PR]
by thessalonike4 | 2007-08-02 23:30 | その他
Blog Status Report 1H07 - Living as the classic one
b0087409_15221298.jpg山口県光市母子殺害事件の差し戻し控訴審が広島高裁で始まり、その第1回公判があった5月24日の前後一週間ほど、ブログのアクセス数が大きく膨らんだ。翌5月25日には一日で1万4千件のアクセスを記録している。半年間、何も新しく記事を更新しなくても、ブログに一日1万人を超えるビジターを集めるという事実は、率直なところ、壮観であり快挙であると言える。ブログの古典とはこういう存在であり、理想とするところはここにある。そして、このこと(=古典ブログ)はブロガーたちの活動目標になるだろう。筆を置いても生き続けるブログこそ意味がある。更新を止めても繰り返し読み続けられるブログこそ価値がある。古い記事で新しい読者を掴み続けるブログこそ古典と呼ぶに相応しい。本と同じ。誰でもいつかはブログの更新を止めるときが来る。そしてブログの本当の価値は更新を止めてから決まる。人の人生と同じ。そして生き続けるブログかそうでないかは、実は更新を止める前にすでに決まっている。

More
[PR]
by thessalonike4 | 2007-05-28 23:30 | その他
Blog Status Report - Living in market fundamentalism
b0087409_8293894.jpg9月のキーワード検索で最も多かったのは「組閣」で、1837件のビジターがアクセスしている。「細野豪志」は第5位で9月だけで1115件。「野口英昭」が1249件で第4位になっている。野口英昭については毎日のように多くのアクセスが入る。未だに人々の関心が高く、ブログの記事が読み続けられている。野口英昭怪死事件のときからブログを知って読み始めたという読者が多い。正確なところはわからないが、現在のブログのサブスクライバのボリューム全体の半分はこの層なのかも知れない。私の見るところ、ブログのサブスクライバにはどうやら三層あり、第一は初期の本と映画の批評の時代から読んでくれている読者で、数的にはきわめて少ない。第二は昨年の衆院選の前後から読み始めた読者で、この中にはブログに影響されたのか、自ら政治ブログを立ち上げた読者が数多くいる。そして第三が今年2月の野口英昭事件から読者を続けてくれている層である。

More
[PR]
by thessalonike4 | 2006-10-03 23:30 | その他
松本智津夫の死刑確定 - オウム真理教事件への三つの不満
b0087409_1231849.jpg朝日新聞の昨日(9/16)の一面に書かれていた降幡賢一の記事が秀逸で、それに特に付け加えることもないが、オウム真理教事件についてこの11年間で何かが解き明かされたという実感を持てないのは同じである。解明された感じがしない。あの事件は何だったのか、意味を説明してもらって納得した経験がない。ずっと引きずってきた不満感を率直に言うと、まず第一は学者の責任というところに関心が向く。この事件に対する理論的な研究を日本のアカデミーは積極的にやらなかった。それが何故なのか私にはよくわからない。私が期待したのは、例えば岩波書店が中心になって本格的な学際研究を呼びかけ、気鋭の心理学者や経済学者や法学者がプロジェクトチームを組み、報告と討論を重ねながら成果を纏めて出版する企画事業である。イメージとしては思想の科学研究会編の『共同研究・転向』(1959-1962)のようなもので、青木書店でもよかったし、東大出版でもよかったが、そういう知的挑戦に学者たちに取り組んで欲しかった。

More
[PR]
by thessalonike4 | 2006-09-17 23:30 | その他
昔のIndexに戻る


世に倦む日日
Google検索ランキング


下記のキーワード検索で
ブログの記事が上位に 出ます

衛藤征士郎
八重洲書房
加藤智大
八王子通り魔事件
吉川洋
神野直彦
サーカシビリ
敗北を抱きしめて
苅田港毒ガス弾
道義的責任
可能性の芸術
青山繁晴
張景子
朱建栄
田中優子
小泉崇
アテネ民主政治
二段階革命論
影の銀行システム
特別な一日
ボナパルティズム
鎮護国家
三田村雅子
小熊英二
小尻記者
古館伊知郎
本村洋
安田好弘
足立修一
人権派弁護士
反貧困フェスタ2008
舩渡健
エバンジェリズム
ワーキングプアⅢ
新自由主義
国谷裕子
大田弘子
カーボンチャンス
秋山直紀
宮崎元伸
守屋武昌
浜四津代表代行
江田五月
馬渕澄夫
末松義規
平沢勝栄
宮内義彦
田勢康弘
佐古忠彦
田岡俊次
末延吉正
横田滋
横田早紀江
蓮池薫
金子勝
関岡英之
山口二郎
村田昭治
梅原猛
秦郁彦
水野祐
渓内譲
ジョン・ダワー
ハーバート・ノーマン
B層
安晋会
護憲派
創共協定
全野党共闘
二大政党制
大連立協議
民主党の憲法提言
小泉靖国参拝
敵基地攻撃論
六カ国協議
日米構造協議
国際司法裁判所
ユネスコ憲章
平和に対する罪
昭和天皇の戦争責任
広田弘毅
日中共同声明
中曽根書簡
国民の歴史
網野史学
女系天皇
呪術の園
執拗低音
政事の構造
政治思想史
日本政治思想史研究
ダニエル・デフォー
ケネー経済表
マルクス再生産表式
価値形態
ヴェラ・ザスーリッチ
故宮
李朝文化
阿修羅像
松林図屏風
菜の花忌
アフターダーク
イエリネク
グッバイ、レーニン
ブラザーフッド
岡崎栄
悲しみのアンジー
トルシエ
仰木彬
滝鼻卓雄
山口母子殺害事件
偽メール事件
民主主義の永久革命
ネット市民社会