本と映画と政治の批評
by thessalonike4
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カテゴリ:その他( 37 )
サンクトペテルブルクを旅した頃(2) - もうどこにも行かないでくれ
b0087409_16545131.jpgサンクトペテルブルクを旅した頃、その少し前、世界はキューバ危機以来の核戦争の恐怖の下にあった。核戦争で人類が滅ぶ時刻を午前零時として現状を警告表示する「終末時計」で、記憶では、確か5分前まで針が進められて世界の人々を戦慄させたのがこの時期だった。ソ連を「悪の帝国」と呼んで強硬論で挑発するレーガン政権に対して、ソ連は中距離核ミサイルSS20の欧州配備で対抗、応じたNATOがパーシングⅡを配備して対峙した。一触即発。米ソの中間に位置するヨーロッパ平原が核戦争勃発の舞台となることが必至な情勢となり、ヨーロッパ中の若者が立ち上がって空前の反核運動が沸き起こる事態となった。あの頃のソ連というのは少し不思議で、経済は壊滅寸前のボロボロの状態にありながら、なぜか軍事だけは異常に勢力旺盛で、ICBMの保有数でも米国を上回っていたし、世界の各地に軍事顧問団を派遣して、露骨な軍事介入で第三世界の共産化に邁進していた。

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by thessalonike4 | 2006-07-17 23:30 | その他
サンクトペテルブルクを旅した頃(1) - 渓内謙と小室直樹の明暗
b0087409_23514250.jpgサンクトペテルブルクには一度だけ行ったことがある。もうずっと昔の話で、ソ連が崩壊する前のペレストロイカの頃であり、町の名前もレニングラードと呼ばれていた時代だった。私がこれまで実際に地面を踏んだ場所としては、アラスカのアンカレッジに次いで二番目に緯度の高い地点の経験になる。昔は日本から欧州に飛ぶ航空機はソ連領の上空を飛行することができず、まず迂回してアンカレッジに立ち寄り、そこから北極海をクロスして欧州の空へ入って行った。思い出すと懐かしいが、トランジットで降りたアンカレッジ空港のロビーには日本語が堪能な原住民(いわゆるエスキモー)のおばちゃんたちが待っていて、「はい、免税ブランデー」「はい、マカデミアンチョコ」と元気よくお土産品を売り捌いていた。あれは復路便の機内の貨物に入れてくれたのだろうか。アラスカは寒かったが、おばちゃんたちを見ると外国に来た感じがしなかった。おばちゃんたちはどうなったのだろう。

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by thessalonike4 | 2006-07-16 23:30 | その他
大健闘の対クロアチア戦引き分け - セルジオ越後のJFA批判
b0087409_9172831.jpg勝ち点3は取れなかったが日本代表は善戦した。予選第二戦は攻守が目まぐるしく入れ替わる白熱した見応えのある試合だった。強豪クロアチアにW杯で引き分けた実績は大きい。フランス大会での敗北を八年後に引き分けまで持って行った事実は日本サッカーの大きな前進と言える。一方のクロアチアだが、これが6/12のブラジル戦を戦った同じチームとは思えない。気迫や闘志や体力の点で較べられないほど見劣りした。ブラジル戦のクロアチアは鉄壁のディフェンスで、カカのミドルで奪われた1点は決して守備が崩された結果ではなかった。ブラジルを事実上零封していたのである。ボールの支配率でもイーブンだった。後半はブラジルを攻め上げる場面が多く、実力の均衡を印象づけていた。日本の戦力をよほど低く見下していたか、あるいは気温30度の猛暑のせいだろう。ブラジル戦は夜の試合で、選手の動きが軽快だった。

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by thessalonike4 | 2006-06-19 23:30 | その他
玉木文之進の死における介錯の美学と武士の性 - 三島と信長
b0087409_175630.jpg小説「世に棲む日日」の中で特に印象的なのは、冒頭に登場する玉木文之進の切腹自害の場面である。この件は、玉木文之進が少年松蔭に折檻教育で滅私奉公の武士道精神を注入する強烈な逸話が語られた直後に登場する。ここから読者は、一気に小説の世界に心を惹き込まれ、吉田松陰と人格教育という問題を考え続けながら、革命長州の歴史の現場に立ち会って行くことになる。玉木文之進はこの小説全体の言わば隠れた主人公の存在であり、革命長州の「狂気」を読み解く重要な鍵である。司馬遼太郎の設定と説得はそのようになっている。読者は常にこの男の個性を念頭に置き、この男の影を見ながら物語を読み進めなければならない。この玉木文之進が、明治九年に萩の乱の黒幕として責任をとって切腹するところから物語の幕が開く。その切腹の情景が異様なのだ。人には様々な愛と死のパターンがある。が、玉木文之進のそれは、大人の我々に何事かを考えさせる。

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by thessalonike4 | 2006-06-17 23:30 | その他
Blog Status Report May 06 - Pinpoint Drive Politics
b0087409_18453294.jpg五月は憲法の話題を中心に記事を揃えた。その影響と思われるが、ブログのアクセス数は以前と較べて大幅に減少している。ブログ読者は憲法にはあまり興味がない。偽メール事件や野口英昭怪死事件の半分ほどの関心しか調達できない。特に憲法を守る立場からの発言や提案には聴衆が集まらない。これは残念なことだが、やむを得ないことでもある。重要な政治テーマに絞って、伝えたいメッセージに収斂すると、一年前のようなブログのコンテンツになり、ビジターは一日3千程度にまで下がって行く。ブログのクォリティはその方がキープできるだろうが、例えば野心的にTechnoratiなどで上位を狙うとなると、どうしても一般読者がそのとき関心のある旬の事件素材を扱わざるを得ない。いわゆる時事ネタ裏ネタ系であり、早い話が「きっこのブログ」のスタイルがその典型である。ブログ版「噂の真相」。ブログのクォリティとアクセスとは、多少ともある種の緊張関係(二兎)にある。

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by thessalonike4 | 2006-05-31 23:30 | その他
映画「ダ・ヴィンチ・コード」(2) - 米国による21世紀の新しい聖書
b0087409_12171823.jpg「ダ・ヴィンチ・コード」の世界を堪能する上で、この映画は単に一つのパーツに過ぎない。基本は小説で、そして奥には「レンヌ=ル=シャトーの謎」があり、その間に無数の解説本やら関係書の出版物の山があり、それらを読めば読むほど歴史的な想像力が膨らみ、豊かな世界を手に入れて遊泳することができる。一人一人がティービングの薀蓄に近づき、縦横無尽にキリスト教史をハンドリングし、新しい歴史認識の地平を眺望することができる。「ダ・ヴィンチ・コード」のデリバティブとして、その解説に最も成功していたのは、荒俣宏が案内人を努めたフジテレビの5/20の特別番組で、あの番組を見た方が、映画そのものを見るよりも「ダ・ヴィンチ・コード」の世界をよく理解できるのではないかとさえ思われる。牧瀬里穂がマグダラのマリアを演じたショートフィルムが挿入されていて、映画の中のマグダラのマリアよりも印象的だった。「ダ・ヴィンチ・コード」の本当の主役はマグダラのマリアだ。

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by thessalonike4 | 2006-05-24 23:30 | その他
映画「ダヴィンチ・コード」(1) - キャラクターのイメージギャップ
b0087409_14454633.jpg結論を先に言えば、映画の評価としては、それほど高い得点を与えられる出来ばえではなかった。全体としてプレーンなのである。脚本も映像もプレーンで、端的に言って、小説「ダ・ヴィンチ・コード」を映画にしたというだけの内容でしかない。高いレベルの感動を期待して映画館に足を運ぶと期待倒れに終わる。小説はあのとおり分厚い中身があるから、実際に全てを映像にすれば十時間以上の長さになる。端折って二時間半の映像に纏めたという感じだが、深みや味わいが削がれて表面を撫でたものになっていた。あの映画で知ることができるのは「ダ・ヴィンチ・コード」の情報と雰囲気だけで、「ダ・ヴィンチ・コード」の世界に浸って堪能することはできない。まさに鰻の匂いだけを嗅がされた半端さ。映画だけ見た人は物語の全体は理解できないだろう。昔、角川春樹が「読んでから見るか、見てから読むか」と言って商品を宣伝していたが、映画「ダ・ヴィンチ・コード」がまさにその典型で、この映画は本を売るための宣伝道具だ。

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by thessalonike4 | 2006-05-23 23:30 | その他
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