
村上世彰のインサイダー取引事件は、概略はきわめて分かりやすい事件だが、中身に立ち入ると複雑で簡単には理解できない。テレビで永沢徹が説明するのを二度ほど聞いたが、どうも整然とした印象がなく、永沢徹自身がどこまで事件の核心を把握しているのか疑わしかった。証券取引法に絡む不正事件というのは、内容が専門的で
難解であると同時に、刑事判断において捜査当局の裁量的な要素が強くて、一般人は検察側が説明する捜査情報のままに、そのまま事件を納得しなければならないところがある。今回のニュースは世間の関心の高い問題で、民放各局のワイドショーの関係者は一生懸命に検察の情報を整理して、複雑な事件を頭の中で組み立て、概念化して、クリップの図表を準備しているだろう。半年ぶりに永沢徹と佐山展生の二人がテレビ局をハシゴする季節が再来した。阪急のTOBが膠着状態になった時点で、ひょっとしたら当局が動き出すのではないかという予感はあった。
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