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本と映画と政治の批評
by thessalonike4
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<   2006年 05月 ( 23 )   > この月の画像一覧
Blog Status Report May 06 - Pinpoint Drive Politics
b0087409_18453294.jpg五月は憲法の話題を中心に記事を揃えた。その影響と思われるが、ブログのアクセス数は以前と較べて大幅に減少している。ブログ読者は憲法にはあまり興味がない。偽メール事件や野口英昭怪死事件の半分ほどの関心しか調達できない。特に憲法を守る立場からの発言や提案には聴衆が集まらない。これは残念なことだが、やむを得ないことでもある。重要な政治テーマに絞って、伝えたいメッセージに収斂すると、一年前のようなブログのコンテンツになり、ビジターは一日3千程度にまで下がって行く。ブログのクォリティはその方がキープできるだろうが、例えば野心的にTechnoratiなどで上位を狙うとなると、どうしても一般読者がそのとき関心のある旬の事件素材を扱わざるを得ない。いわゆる時事ネタ裏ネタ系であり、早い話が「きっこのブログ」のスタイルがその典型である。ブログ版「噂の真相」。ブログのクォリティとアクセスとは、多少ともある種の緊張関係(二兎)にある。

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by thessalonike4 | 2006-05-31 23:30 | その他
預言者のオーラル・パフォーマンスと変革主体二論 - MarxとWeber
b0087409_13233665.jpg同じ話を何度も繰り返し書いているが、三年前のイラク戦争に対する反戦運動のとき、日本の反戦運動は辺見庸を指導者として中核に据えるべきだった。運動にはカリスマ的リーダーが必要で、それがなければ運動は盛り上がらない。前も書いたが、3月8日のあの日比谷公園での集会があったとき、野外音楽堂で話を始めたのは吉岡忍と辛淑玉だった。音楽堂の外にも場内のスピーカーから音声が漏れ聞こえたのだが、途端に拍子抜けして、シラけた気分で早々に日比谷公園を立ち去ってしまった。吉岡忍と辛淑玉の話なんて金を貰っても聞きたいとは思わないよ。国内最大規模のイラク反戦集会で、十年に一度あるかないかの大事なイベントなのに、何で吉岡忍と辛淑玉なんだ。プロモーションセンスのない主催者の企画に失望してしまった。できれば、そこで、辺見庸に歴史に残る名演説を残して欲しかったのだ。それを聴きたかった。イラク戦争開戦の前後、私の心の支えは辺見庸の文章だけだった。

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by thessalonike4 | 2006-05-30 23:30 | 辺見庸
辺見庸と文学の時代 - 東大社会科学の崩壊と早大文の説得力
b0087409_1536377.jpg梅雨の季節になると辺見庸に心が向かうのは、自分の中ではやはり確かなことらしい。梅雨寒の湿りきった空気の中で、心が内側に向かい、ネットやブログの情報ではしっくり埋まらず、辺見庸の文章の世界に浸る。深層世界で辺見庸と梅雨の季節がくっついているのは何故だろうかと考え始めたら、何となく思いつく理由がありそうで、その一つは、「永遠の不服従のために」の冒頭に置かれた小編「裏切りの季節」の表象であり、もう一つは、「いま、抗暴のときに」の中にある傑作「日常という化装」の残像である。両方とも実に華麗で秀逸な作品で、辺見庸の世界を存分に堪能させてくれ、読後に期待以上の満足と興奮を与えてもらえる。一言一句、一行一文が芸術的に素晴らしい。「裏切りの季節」は、丸山真男の「知識人の転向は、新聞記者、ジャーナリズムの転向からはじまる。テーマは改憲問題」という言葉をキーにして、現代におけるマスコミの「裏切り」を、アジサイの花の色模様の変化と交錯させてパラレルに説き語る小論で、その文章の企画と構成の天才、絶妙な筆致と説得に恍惚とする。

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by thessalonike4 | 2006-05-29 23:30 | 辺見庸
辺見庸の「独考独航」 - 民主党の共謀罪修正案の裏にあるもの
b0087409_13144056.jpg共謀罪反対のブログの喧騒を覗き見ているうちに、辺見庸を思い出し、辺見庸がイラク戦争反対デモに参加したときの様子を書いたくだりを思い出した。辺見庸を初めて見たのは三年前の6月11日の講演会で、ひょっとしたら体が季節を覚えていて、記憶を蘇らせたのかも知れない。確かに辺見庸は梅雨の季節の読書が似合う。ちょうどサンデー毎日の連載を終えた直後で、またイラク戦争の開戦から三ヶ月後の時期でもあり、辺見庸の人気が沸騰している絶頂期だった。講演会の会場はほぼ満席で、講演が終わった後、会場外のロビーでサイン会があり、私は真っ先に本を抱えて辺見庸の前に並び立った。「先生、お疲れさまでした。素晴らしいお話をありがとうございました」。辺見庸の前でなら、この私でも簡単にこれくらいの言葉が出る。辺見庸はニッコリと笑って裏表紙に署名を入れ、右手を差し出して握手してくれた。柔らかい右手で、言葉は無かったが、著者と読者の間の確かな感動が残った。私の「永遠の不服従のために」の裏表紙には、「独考独航/辺見庸」とある。独考独航。そうだった。

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by thessalonike4 | 2006-05-26 23:30 | 辺見庸
教育基本法改正の政治(都教組分裂事件)- 左翼は民主党批判を
b0087409_12493814.jpgこれまた昔の「ニュースステーション」の思い出だが、番組が始まってまだ一年目か二年目くらいの頃、都教組が大会で分裂した衝撃の報道があった。記憶も曖昧で、どういう問題なのか詳細は当時からよく掴めず、それを「都教組分裂事件」と呼んでよいのかどうかも自信がないが、凄惨という言葉がよく似合う野次と怒号の坩堝の集会で、何やら執行部側と反執行部側が深刻に対立して多数派工作を展開し、議事の主導権を奪うべく、双方の代議員が怒声を張り上げて敵の代議員を悪罵、糾弾していた。二派間の凄まじい誹謗と罵倒がカメラの入った会場の代議員席で行われ、そして怒声の応酬の中で一人の女性教師が、「やめてー」と悲鳴を上げながら号泣していた。その映像に、スタジオの久米宏も小宮悦子も、そしてテレビの前の私も慄然として息をのんだが、小林一喜が「先生がこんな事してちゃいけませんよね」とコメントしたかどうか。思い出しても暗澹たる気分になる重苦しい政治の映像だった。今でも日教組という言葉を聞くと、小中学校の頃の教師たちを思い出す前に、あの「都教組分裂大会」の怒号と泣き叫ぶ女の代議員の表情が先に頭に浮かぶ。

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by thessalonike4 | 2006-05-25 23:30 | 共謀罪 ・ 教育基本法改正
映画「ダ・ヴィンチ・コード」(2) - 米国による21世紀の新しい聖書
b0087409_12171823.jpg「ダ・ヴィンチ・コード」の世界を堪能する上で、この映画は単に一つのパーツに過ぎない。基本は小説で、そして奥には「レンヌ=ル=シャトーの謎」があり、その間に無数の解説本やら関係書の出版物の山があり、それらを読めば読むほど歴史的な想像力が膨らみ、豊かな世界を手に入れて遊泳することができる。一人一人がティービングの薀蓄に近づき、縦横無尽にキリスト教史をハンドリングし、新しい歴史認識の地平を眺望することができる。「ダ・ヴィンチ・コード」のデリバティブとして、その解説に最も成功していたのは、荒俣宏が案内人を努めたフジテレビの5/20の特別番組で、あの番組を見た方が、映画そのものを見るよりも「ダ・ヴィンチ・コード」の世界をよく理解できるのではないかとさえ思われる。牧瀬里穂がマグダラのマリアを演じたショートフィルムが挿入されていて、映画の中のマグダラのマリアよりも印象的だった。「ダ・ヴィンチ・コード」の本当の主役はマグダラのマリアだ。

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by thessalonike4 | 2006-05-24 23:30 | その他
映画「ダヴィンチ・コード」(1) - キャラクターのイメージギャップ
b0087409_14454633.jpg結論を先に言えば、映画の評価としては、それほど高い得点を与えられる出来ばえではなかった。全体としてプレーンなのである。脚本も映像もプレーンで、端的に言って、小説「ダ・ヴィンチ・コード」を映画にしたというだけの内容でしかない。高いレベルの感動を期待して映画館に足を運ぶと期待倒れに終わる。小説はあのとおり分厚い中身があるから、実際に全てを映像にすれば十時間以上の長さになる。端折って二時間半の映像に纏めたという感じだが、深みや味わいが削がれて表面を撫でたものになっていた。あの映画で知ることができるのは「ダ・ヴィンチ・コード」の情報と雰囲気だけで、「ダ・ヴィンチ・コード」の世界に浸って堪能することはできない。まさに鰻の匂いだけを嗅がされた半端さ。映画だけ見た人は物語の全体は理解できないだろう。昔、角川春樹が「読んでから見るか、見てから読むか」と言って商品を宣伝していたが、映画「ダ・ヴィンチ・コード」がまさにその典型で、この映画は本を売るための宣伝道具だ。

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by thessalonike4 | 2006-05-23 23:30 | その他
村田昭治をブランディング戦略とコミュニケーション戦略の総司令に
b0087409_14161861.jpgたとえばマンションの隣人との間で騒音等で諍いになっても、普通は隣人への誹謗中傷を大声で喚いたり、あるいは隣人家族を誹謗中傷するビラを配って回るようなことはしない。それは行き過ぎた非常識な行為だからであり、住環境コミュニティの中で疎まれる暴走だからであり、後で自身に悪い影響が返ってくることを慮るからだ。ネットでの個人は匿名の存在だが、そこは個々人にとってはリアルな生活環境そのものであり、その人間のネットでの行動履歴は基本的に後々まで残ってくっついて回る。そうした事どもを考えると、マンションのコミュニティ空間での一般的な倫理や常識は、ネット空間でもそのまま適用されてよいはずなのだが、そのような考えが及ばず、ネットだから誹謗中傷は自由だと考えている人間が多い。ネットでの発言は公共空間での言論であり、印刷して発表するものと何ら変わりはない。誹謗中傷は自らを卑しめ貶めるだけだ。言論の自由は無制限の自由ではなく、権利は濫用すべからずが大原則なのだから。

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by thessalonike4 | 2006-05-22 23:30 | 憲法 ・ 皇室
「九条の会」のサイト戦略 - 機会損失、ブランド戦略、モメンタム
b0087409_18104981.jpg護憲が護憲を呼び集めるのは、それほど難しくはないのではないかと私は思っている。護憲集会の会場が満席になりましたというような報をよく聞くが、無論、その成果と情報は十分に政治的な価値と意味があるけれど、しかし重要なのは、護憲が集まることではなく、改憲を護憲に変えることだ。護憲でも改憲でもない立場の者を護憲に変えることであり、改憲の立場の者を中立に変えることである。人々の政治意識を実際に変えないといけない。九条改正の世論は、朝日新聞では賛成が43%で反対が42%になっている。毎日新聞では賛成が49%で反対が41%となっている。昨年は九条改正に反対が世論の多数だった。「九条の会」の地域での奮闘にもかかわらず、新聞の調査では逆転を許し、九条改正反対は現実に少数派の立場に転落している。そしてマスコミの改憲プロパガンダは一日も休むことなくシャワーされ、今、この瞬間にも世論動向は「九条の会」にとって不利な情勢に変わりつつある。

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by thessalonike4 | 2006-05-19 23:30 | 憲法 ・ 皇室
小森陽一の戸別訪問論 - 九条を訪問販売する宣教の精神主義
b0087409_16501727.jpgネットでの愚劣な誹謗中傷のパターンは、ネット右翼より先に無手順通信時代に掲示板左翼が開発し常態化した悪習だった。時期的には80年代末から90年代初めの頃であり、舞台は主としてニフティである。その手法と文化をネット右翼が学び取ってインターネットで全盛化し、今日の惨状に至っている。ネットでの誹謗中傷の発信は、覚醒剤と同じで、常習者は副作用のダメージを知りながらも快楽の誘惑に負けて何度も繰り返し手を出す。中身がなく、内在的な説得力のない感情の投げつけは、批判ではなく、単なる誹謗でしかあり得ない。そして誹謗中傷は名誉毀損の要件を構成する犯罪行為である。昨年から往年の掲示板左翼が玩具をブログに変えて遊び始めるようになり、憂鬱な毎日が続いていた。掲示板左翼の常習者は息をするついでに安直にネットで誹謗中傷をする。頭が悪く、難しいことは何もわからない人間であれば、その人間の誹謗が批判に化けて正当化されるわけではない。頭が悪い人間でも、東大卒でも、誹謗は誹謗であり、犯罪は犯罪である。覚醒剤に手を出すなと言っても分からない人間は、結局のところ、副作用を通じてしかそれを知る方途がないのだろう。

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by thessalonike4 | 2006-05-18 23:30 | 憲法 ・ 皇室
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