本と映画と政治の批評
by thessalonike4
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<   2006年 07月 ( 22 )   > この月の画像一覧
E・H・ノーマンを想う - 近衛文麿を告発したのはノーマンだった
b0087409_11382760.jpg「8月15日と南原繁を語る会」への当日の参加はしないが、この講演会は本になって出る。東大出版が本にしてすぐにセールスするだろう。この企画は、当日予想される小泉首相の靖国神社参拝に対するカウンターイベントの政治的意味もあるが、それ以上に、東大出版のビジネスのためのプロモーションイベントの性格が強い。プログラムの冒頭の立花隆の演目は、「NHKに作ってもらったビデオクリップを利用して総論を語」る内容だと本人が予告を語っている。すなわち、このイベントにはNHKも一枚噛んでいて、であれば、立花隆の講演はETVで放送されるだろう。録画の用意をして待機しよう。並んだ演題の中で最も興味を惹くのは、立花隆も言っているとおり高橋哲哉の「南原繁と靖国問題」で、今回のイベント中のハイライトであり、活字になった暁にはぜひ読んでみたい。南原繁は靖国神社に対して何を発言しているのだろう。と、そう考えたとき、ふと一人の重要な人物の名前が思い浮かんだ。

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by thessalonike4 | 2006-07-31 23:30 | 戦争 ・ 昭和天皇 ・ 靖国問題
8月15日と南原繁を語る会 - ウォルフレンを東大総長に招聘せよ
b0087409_14483036.jpg立花隆が「8月15日と南原繁を語る会」の宣伝をしているので、それに少し補足を加えたい。南原繁については一年前に一度だけ記事で取り上げたことがある。立花隆は南原繁を戦後日本のファウンディング・ファーザー(建国の父)として紹介しているが、基本的にその捉え方で間違いないだろう。南原繁が戦後日本(私たちの祖国である)を創建したと言っても決して言い過ぎではない。が、立花隆が触れてないところで、南原繁の業績についてどうしても言わなければならないことがある。南原繁の生涯最大の功績は、何と言っても丸山真男を世に送り出したことである。このことは何度でも繰り返し言い続けなければならないし、知らない人間には教えなければならないし、南原繁を語るときに絶対に落としてはならないことである。南原繁がいなければ、丸山真男は世に出ることはなかった。南原繁がいなければ、我々は丸山真男を得ることはできなかった。南原繁がいなければ、戦後日本は丸山真男抜きの戦後日本になっていた(そんなものがあっただろうか!)。

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by thessalonike4 | 2006-07-28 23:30 | 戦争 ・ 昭和天皇 ・ 靖国問題
朝日新聞の謁見録報道 - 昭和天皇の平和主義演出とその欺瞞
b0087409_16385371.jpg終戦から約一ヵ月後の9/25に昭和天皇が米紙記者と行った謁見録(回答文写し)が発見され、昨夜の報道ステーションの番組の中で詳しく紹介された。先週の富田メモに続いて昭和天皇に関する新史料報道の第二弾となる。朝日新聞によると、謁見録は番組制作者による情報公開請求に宮内庁が答えた結果明らかになったものだが、この請求と公開がどの時点でなされたものかはよく分からない。今回は朝日新聞だけの報道で、各紙が一斉に続いた富田メモとは状況が異なる。推測としては朝日新聞が7/19の富田メモ開示を受けて、そこから今回の謁見録報道の企画をスタートさせ、放送用コンテンツの編集を始めた事情が考えられる。コメントも含めて時間は10分間ほどだったが、モノクロフィルムが不足なく挿入され、最近の粗悪なテレビ朝日の報道品質からすればレベルの高い歴史ドキュメントに仕上がっていた。富田メモほどの衝撃度はないが、歴史史料としては十分に価値があり、特にこの時期には政治的に関心を惹く。

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by thessalonike4 | 2006-07-27 23:30 | 戦争 ・ 昭和天皇 ・ 靖国問題
被災地への新自由主義のメッセージ - 沓掛は外遊、小泉はアキバ
b0087409_1526518.jpg九州南部で降り続いた大雨は、7/24の時点で死者5人を出す大災害となっている。7/17からの大雨の被害は各地に及び、長野県の9人をはじめ全国ですでに25人の犠牲者を出すに至っている。昨夜のNHKの7時のニュースでは鹿児島県北部の被災地の映像が出て、泥水に浸かって汚れた自宅や学校の清掃と後片づけに追われる住民の姿が映し出されていた。床上浸水に遭った住民の一人が畳を家の外に出しながら、「泥の臭いが落ちるまで大変ですよ。家を建て替えるお金もないしね」と言った場面が印象的だった。そこでふと思ったのは、あ、そう言えば、このニュース映像の中に政府の人間の姿がないなということだった。いつもなら、災害が発生して、大きな被害が出て、例えば大雨や洪水や地震の直撃があって、一日ほど置いて現地の復旧が始まるときに、国土交通相とかの閣僚がピカピカの防災服を身に着けて、黒い長靴に白ヘルメットの姿で被災地を巡回視察する。その傍らには知事や市長が張りついて被害状況を必死で説明し、省庁と県庁の職員が大名行列のように続く。その映像がNHKで放送される。

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by thessalonike4 | 2006-07-25 23:30 | 安倍政権
昭和天皇の合祀反対メモ - ダワーの「敗北を抱きしめて」から
b0087409_16491163.jpg昭和天皇がA級戦犯の合祀に対して不満であり、その意を側近に漏らしていたという情報は、小熊英二の「民主と愛国」の「結語」の中に少しだけ出てくる(新曜社 P.821)。補注で典拠として赤澤史朗の02年発表の論文が示されているだけで、それ以上の詳しい説明はないが、この「結語」で件の情報に接していた読者は少なくなかったのではないかと思われる。私自身はそれほど注意を惹かなかった。ありそうな話だとは思いながら、今回のようにそれを証明する具体的な史料が提出されて論じられたものではなかったからである。産経新聞や右翼の側の失意と狼狽は大きいだろう。早速、政治が動き出して、次期首相就任が確実視されている安倍晋三が8月15日の靖国神社参拝を取りやめる意向を伝える報道がされた。ポスト小泉の一人である谷垣禎一は、NHKの番組でA級戦犯分祀を支持、靖国神社への参拝を当面控える旨の発言をした。7/19に衝撃のスクープを抜いたのは日経新聞だが、裏で動いていたのはやはり渡辺恒雄だったのだろうか。

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by thessalonike4 | 2006-07-24 23:30 | 戦争 ・ 昭和天皇 ・ 靖国問題
イデオロギー蔓延の時代 - 佐藤優の「保守護憲」論の市場背景
b0087409_16433636.jpg読者から「あなたはブログで左翼だの右翼だのを無闇に言い過ぎる」というご指摘を頂戴した。読者はブロガー同盟の一員だが、「私は右翼でも左翼でもないし、自分が左翼だと他から言われるのは大いに心外で、イデオロギー対立の時代はもう終わっていて、イデオロギー対立で今の政治を説明するのは時代遅れで、その証拠として保守の中にも護憲の人間がいるし、保守じゃないのに改憲の人間もいるが、この事実をあなたはどう考えるのか」というお叱りだった。私は、「まあ、あなたが(他から自分を)左翼と言われるのは心外だと言うのは分かるけれど、あなたのブログのTB欄を一瞥すれば、客観的に(あなたが)左翼だと言われても仕方がないと思いますよ」と返したが、実は確かに私は右翼左翼の言葉を記事の中で頻繁に使う。過剰ではないかと思うほど多用する。それには理由がある。私は私の主張があるのだ。それは、現代がまさにイデオロギー過剰の時代であり、イデオロギー対立の時代である事実を訴えているからだ。

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by thessalonike4 | 2006-07-21 23:30 | ネット市民社会
憲法改正の国民投票 - 新自由主義と社会民主主義の体制選択
b0087409_12553295.jpg今から一年半後か二年後に国民投票があって、そこで憲法改正が果たされるだろうというのが今の私の予想だが、そうなると護憲派というのはどうなるのだろうか。現在の私は護憲派だが、一年半後には護憲派ではなくなっている。なぜなら、そのときの憲法は自衛軍を認めた改正後の新憲法であり、国の交戦権を認めた「普通の国」の憲法だからである。国民投票と憲法改正を機に護憲派と改憲派は立場を入れ替えて、現在の改憲派が護憲派となる。実際には、一年半後に改正されるのは第9条と第96条で、現在の改憲派はそれにとどまらず着々と他の条文改正へ突き進もうとするから、現在の改憲派は将来も改憲派であり続けるだろう。そうなると現在の護憲派はどういう名前で呼ばれることになるのだろうか。復憲派だろうか、旧憲派だろうか。この問題は考えると案外重要で、一つの予想としては、一度護憲派のブロックが突き崩されたら、二度と政権側の再改憲を止めることはできないだろうということである。

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by thessalonike4 | 2006-07-20 23:30 | 安倍政権
朝鮮総連への免税廃止制裁 - ユダヤ人化する在日朝鮮人権利
b0087409_16505995.jpg関連するニュースで、横浜市の中田市長が、朝鮮総連の関連施設に行ってきた固定資産税と都市計画税の減免措置を取りやめた発表が7/12にあった。この横浜市の決定はミサイル発射直後に総務省が出した通知に素早く応えたもので、総務省は7/6に朝鮮総連への固定資産税を適正に課税するよう全国の関係自治体に求めている。時期的には万景峰号の入港禁止措置発表と同時期で、予め準備していた制裁措置の発動である。総務省は全国139の関係自治体に通知を出していて、このうちすでに10自治体が横浜市と同様に減免措置を見直す方針を固めている。中田市長は見直し理由を、「朝鮮総連はその言動や裁判の判決などから北朝鮮という国家と一体の組織。ミサイル発射という友好関係を踏みにじる行為があり、減免を取りやめるのは正当な措置。国全体の中での経済制裁の一つにあたる」と述べている。秋田市では、減免措置廃止の撤回を求めた朝鮮総連の不服申し立てを棄却した。

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by thessalonike4 | 2006-07-19 23:30 | 韓国 ・ 北朝鮮 ・ 拉致
レイシズム論議の浮薄 - 嫌がらせの常態化と左翼の自己欺瞞
b0087409_18272889.jpg恐れていたことが現実に起きていて、全国で朝鮮学校生徒への嫌がらせや暴力が頻発している。7/14の朝日新聞の記事では、ミサイル発射があった7/5から7/13までに暴行や脅迫の事件が112件あったという在日本朝鮮人教職員同盟の発表が紹介されている。同じ朝日新聞が7/12に紹介した記事では、在日本朝鮮人人権協会が嫌がらせ事件が全国で60件発生と報告していて、日を追って事態が沈静化しているわけではない様子が窺える。愛知県豊明市では、愛知朝鮮中高級学校に通う中学2年の男子生徒が男に路上で罵声を浴びせられながら顔を殴られて二週間のけがをしている。大阪市生野区では生野朝鮮初級学校1年の男児が、同じく路上で暴行を受けている。この関係のニュースはまだNHKでは報道されていない。今は久米宏のような報道者がおらず、その点でも心配になるが、ネットの右翼匿名掲示板がこのニュースにどのように反応しているか以下に紹介してみる。

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by thessalonike4 | 2006-07-18 23:30 | 韓国 ・ 北朝鮮 ・ 拉致
サンクトペテルブルクを旅した頃(2) - もうどこにも行かないでくれ
b0087409_16545131.jpgサンクトペテルブルクを旅した頃、その少し前、世界はキューバ危機以来の核戦争の恐怖の下にあった。核戦争で人類が滅ぶ時刻を午前零時として現状を警告表示する「終末時計」で、記憶では、確か5分前まで針が進められて世界の人々を戦慄させたのがこの時期だった。ソ連を「悪の帝国」と呼んで強硬論で挑発するレーガン政権に対して、ソ連は中距離核ミサイルSS20の欧州配備で対抗、応じたNATOがパーシングⅡを配備して対峙した。一触即発。米ソの中間に位置するヨーロッパ平原が核戦争勃発の舞台となることが必至な情勢となり、ヨーロッパ中の若者が立ち上がって空前の反核運動が沸き起こる事態となった。あの頃のソ連というのは少し不思議で、経済は壊滅寸前のボロボロの状態にありながら、なぜか軍事だけは異常に勢力旺盛で、ICBMの保有数でも米国を上回っていたし、世界の各地に軍事顧問団を派遣して、露骨な軍事介入で第三世界の共産化に邁進していた。

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by thessalonike4 | 2006-07-17 23:30 | その他
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