本と映画と政治の批評
by thessalonike4
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<   2007年 12月 ( 22 )   > この月の画像一覧
大晦日 サライの国にも 雪が降るらし - Back To The Middle
b0087409_17302560.jpg大晦日。紅白歌合戦が終わると、賑やかに盛り上がったNHKホールから一転して、人里離れた山奥の深夜の静寂の世界へと画面が切り換わる。暗い参道を踏みしめるように歩く村人の姿が映り、その人々の吐く息の音が聞こえてくるような閑けさに包まれる。奥の寺の堂内から読経の音が流れ、ナレーションが今年一年の村の経済と生活を言い、その厳しさと苦しさが伝えられ、新年に希望を託して祈りを捧げる村人たちの表情が映し出される。毎年見ている「ゆく年くる年」。一年に一度のこの映像が私は大好きで、この瞬間に立ち合える幸せをしみじみと感じる。日本人でよかったと思える瞬間だ。そこには必ず家族が出て来る。二十年ほど前だったか、家の中で、父親を先頭に家族の全員が起立して、神棚の方向に手を合わせて瞑目している一家の様子が紹介されたことがあった。こういう家族の様式(スタイル)がいいなと思った。戦前はこのような家内儀式で正月を迎えていた家族が少なからずあっただろう。

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by thessalonike4 | 2007-12-31 23:30 | その他
報道のTBSは死なず - 「サンデーモーニング」の資本主義批判
b0087409_15512737.jpg年末特集で長時間枠の放送をやっていたので、TBSの「サンデーモーニング」を見たが、素晴らしい企画と構成になっていて、驚きながら最後まで見た。これこそまさに報道のTBS。こういう番組を見ることができると、ほんの一瞬ではあるにせよ、日本人らしい年の瀬を過ごせたことを実感する。そして、先に結論を言えば、必ずこれから世の中は変わる、新自由主義を否定して、人間の社会権を認める福祉国家の方向に転換を遂げて行くことを確信した。私は、HPを書いていたときがちょうど十年前で、その頃は全く無名の存在で、今のように誹謗中傷専門のネット左翼から常時監視される対象ではなかったが、新自由主義を批判しながら、それがこれからどんどん日本で広まり、社会のシステムを変えて行くだろうと思っていた。暗澹たる将来を漠然と予感していた。振り返れば十年はあっと言う間だった。渡部昇一が書店でハイエクを宣伝し、加藤寛と嶋田晴雄と竹村健一が週末のテレビでフリードマンを礼賛していた。気鋭の竹中平蔵が人頭税導入を言っていた。

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by thessalonike4 | 2007-12-30 23:30 | ワーキングプアと社会保障
山口二郎の錯覚と軽率 - 消費税増税政策における二つの道
b0087409_1461732.jpg子供の頃、冬休みがたのしかったのは、それなりの暮らしがあったせいもあるけれど、希望を持って生きられる社会がそこにあったからだ。幸福な人生に向かって夢を見ることができたからだ。努力すれば必ず報われる社会だったからだ。あの頃は、福祉という言葉が社会の中心にあった。世の中の価値の中心にあり、どの政党も選挙になれば「福祉、福祉」と騒いでいた。「産業大学」の設立が全国で一巡し、各地で「福祉大学」の開校が流行っていた。社会環境という観点から、自分たちの世代と較べて、今の日本の子供たちは本当に気の毒な環境の中で生きさせられていると思う。身を押し潰すような暗くて重い社会の空気の中で、格差社会を大人になるというのは、子供にとってどれほど精神的に辛いことかと思う。こんな時代になるとは思わなかった。われわれの世代は、恵まれすぎた少年時代の罰が当たっている、と、そう考えてもよい。

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by thessalonike4 | 2007-12-28 23:30 | 新自由主義と福祉国家
山口二郎の消費税増税容認論 - 官僚権力との親和性と互換性
b0087409_1473566.jpg山口二郎は、週刊東洋経済(12/22)に寄せた最新の記事の中で、「民主党が政権交代を起こしたいなら、本当の政権担当能力を示さなければならない」と言っている。これは朝日新聞が頻繁に言い、朝日新聞以上に読売新聞や日経新聞が軽口を叩いて民主党を貶下するときに言い続けている常套句だが、私にはこの言葉に大きな抵抗感がある。山口二郎や朝日新聞が言う「政権担当能力」とは何なのだ。消費税増税を公約に掲げることが政権担当能力を示すことになるのか。この「政権担当能力」の言葉の意味だが、私にはそれが、現行の官僚行政に対するトランスペアレンシと自民党政治に対するコンパチビリティの意味にしか聞こえない。現行官僚行政にトランスペアレントな政策、自民党政治とコンパチブルな政策、それを民主党が掲げたときに、朝日新聞や読売新聞や日経新聞は民主党に対して「政権担当能力を示した」と評価する。

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by thessalonike4 | 2007-12-27 23:30 | 新自由主義と福祉国家
民主党の消費税増税方針 - 政権担当能力露出症は誰のため
b0087409_12204249.jpg昨日の記事に関して読者の方からメールが届き、番組を録画していたら媒体を貸与してもらえないかという依頼があった。生憎、私は一昨夜の放送を偶々見たので録画をしていない。佐古忠彦と筑紫哲也が出なくなってからは、あの番組に魅力を感じなくなり、時間も遅いので視聴しなくなった。「生活破壊」の特集が聖夜にあることも知らなかった。実を言えば、昨夜(12/25)も特集の第2段があるのかしらなどと思って、期待して新聞のテレビ欄を探したのだった。そこで、聖夜の放送が本年最後の「NEWS23」だったという事実を初めて知った。「報道ステーション」も冬休みに入り、民放テレビの報道コンテンツが空っぽになった。見るものが何もない。という事情で、ブログの読者の中で番組を録画されている方がおられたら、こちらの方までコンタクトをお願いしたい。静岡で「生活保護行政の悪政に異議を唱える活動をしています」という自己紹介がメールに添えられていた。

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by thessalonike4 | 2007-12-26 23:30 | 新自由主義と福祉国家
「NEWS23」の生活破壊特集 - 生活保護窓口での虐待行政
b0087409_13153796.jpg今年もあと一週間を切った。昨夜、クリスマスイブの「NEWS23」は、「生活破壊」と題した大がかりな特集を組み、言わば『ワーキングプア』のTBS版の企画を放送していた。特集の冒頭、今年6月に生活苦のために80歳の認知症の母親を絞殺した50歳の息子の姿が紹介された。息子はビルの警備員をして母子二人暮らしの生活を支えていたが、5年前に交通事故で左目を失明して仕事を辞めざるを得なくなり、事故の後遺症もあって新しい職に就けないまま収入が途絶えた。家賃の滞納が始まり、住居を退去するよう言われ、そしてガスが止められ、次に電気が止められ、最後に水道が止められた。その間、二人で窒息自殺しようと頭からビニール袋を被ったが、母が苦しむのを見て果たせず、最後に母親が自分でネクタイを首に巻いて絞めているのを見て、後押しするようにして絞めて死なせた。自分も後を追ってベランダでネクタイで首を吊ったが、自殺に失敗し、殺人罪で拘留所に入って裁判を受けた。判決は(うろ覚えだが)懲役3年、執行猶予5年。

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by thessalonike4 | 2007-12-25 23:30 | ワーキングプアと社会保障
果てしなく続く政治の季節 - 戦場化された国民生活と日常意識
b0087409_1525121.jpg長い長い政治の季節が続いている。二年前の夏の総選挙から始まった政治の激動が、そのまま途切れず、安定することなく、揺れながらわれわれの日常を覆っている。人々の政治への関心は確かに高まっていて、それは国民の生活が苦しくなって不安でどうしようもないからで、経済と生活の打開を求めて、人は否応なく政治に関心を向けるのである。小泉改革が熱狂的に支持されたのも、人々の生活の困窮と逼迫が直接の要因だった。小泉・竹中の構造改革を通じて楽園へ行こうと希求したのである。小泉純一郎と竹中平蔵に騙され、電通と民放の宣伝に騙されたのだ。国民の暮らしは二年前より昨年、昨年より今年と確実に悪化している。それは経済の弱体な地方ほど顕著なはずで、いわゆる三位一体改革の負の波及効果が出て、地方経済は確実に打撃を受けているはずだ。二年半前に(騙されて)投票した結果の報いを受けているのである。中産層の内実を保持した生き方ができたときは、人は政治に強い関心を持たずに済んだ。

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by thessalonike4 | 2007-12-24 23:30 | 福田政権・2008年総選挙
石川啄木「一握の砂」を読む - 時代閉塞の東京の空の下で
b0087409_11374760.jpg雲が低く垂れこめ、暗く湿った空気が人を底冷えの世界に蹲らせる冬の休日、不意に石川啄木の歌を読みたくなって、ネットの中に「一握の砂」を探し見つけた。啄木の歌にはいろいろな主題のものがあるが、やはり、東京で不遇な生活を送りながら詠んだ詩の印象が強い。そして私の中では、それらは初冬の風景と重なり、師走の東京の賑いの中で、それを横目で見ながら、貧困と家族の諍いの煩懊に呻き、孤独で憂鬱な思いを作品にしていた若い啄木の姿が浮かんでくる。時代は暗く重く、帝国は念願の一等国へと雄飛しつつあったが、拡大した版図を経営する軍備はさらに膨張し、軍事費を税負担する国民の重圧は深刻に増していた。資本主義が勢いよく回り始め、と言うことは格差の拡大が始まり、したがって副産物として社会主義の思想と労働運動が勃興し、帝国政府がすぐにそれを厳しく弾圧した。啄木が死ぬ前々年の1910年に大逆事件が発生、幸徳秋水ら12名が翌年処刑される。

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by thessalonike4 | 2007-12-23 23:30 | ワーキングプアと社会保障
薬害肝炎禍の悲痛と暗澹 - 今村泰一と宮島彰を刑事告訴せよ
b0087409_13295044.jpg薬害肝炎のニュースを見ているうちに、何だか自分の肝臓にも微かに痛みを感じてきて、数日前からアルコールを口にするのをやめている。被害者の話を聞いていると酒に手を出す気になれない。与党の中からも一律救済を求める声が強く上がっていたが、結局のところ、福田首相の政治決断はなかった。外聞を捨てて官僚の主張に従う方を選んだ。この国の官僚権力の強靭さに恐れおののく。官邸など意のままに動かせる。官僚権力の冷酷支配にも震え上がるが、今回の事件でそれ以上に衝撃なのは、あの薬害エイズ事件と全く同じ事件が目の前で繰り返されたことである。これは誰しもが感じていることだろう。薬害エイズ事件が世間で騒ぎになったのは、今から十年ほど前で、例の菅直人が厚生大臣になって、厚生省のロッカーから隠し保管されていたファイルを見つけ出したことがあった。菅直人は被害者家族の前に土下座して謝罪、大きな感動の政治の場面を作った。

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by thessalonike4 | 2007-12-21 23:30 | 福田政権・2008年総選挙
盧武鉉政権の無策について - 左派政権の経済政策と国際環境
b0087409_11562789.jpg人生がいつもすれ違いの繰り返しであるように、世界政治の流れも跛行型と言うか、めぐりあわせの悪さがある。米国ではこれから民主党政権が誕生して、対テロ戦争の終焉と中産層再建の社会政策が始まろうとしていて、米国を後追いする日本も同じ流れへと向かうはずなのに、韓国では左派政権が倒れて保守政権が誕生した。貧しい家庭に育ち、苦学しながら弁護士になり、常に弱者の権利のために体を張って闘い、民主化運動の先頭に立ってきた盧武鉉という男が私は大好きで、彼が大統領になったときは心から歓んだ。五年前のことを思い出す。あのときの大統領選は感動的だった。米軍の戦車に女子高生が轢き殺され、その怒りが爆発して韓国全土で反米ナショナリズムが燃え盛り、その反米運動の昂まりの中で、無名の盧武鉉が彗星の如く登場して大統領に当選した。民衆が星条旗を破り裂く仮想図を上空からの映像で演出するデモは印象的で、それは実に見事だった。

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by thessalonike4 | 2007-12-20 23:30 | 韓国 ・ 北朝鮮 ・ 拉致
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