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by thessalonike4

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善光寺の軽率と無責任 - 「中国の反日デモ」再現狙う日本右翼
善光寺の軽率と無責任 - 「中国の反日デモ」再現狙う日本右翼_b0087409_1252946.jpg善光寺の聖火リレー出発式辞退は問題が多く遺憾である。4/18のテレビの報道番組で会見の模様が放送されていたが、辞退の理由は納得できるものではなかった。当日の長野市民に街頭インタビューした映像でも、善光寺の辞退を意外で残念に思う声が多かった。テレビ局は編集をする。ニュースの報道において街の市民の声を拾って見せるときは、局の報道論調の正当性を補完し証明する手段としてそれを使い、多数一般の声が当報道機関の主張と重なるように演出と操作をする。今回の善光寺の件については、メディア側は善光寺を支持する世論が市民の多数である「事実」を報道しようとしたはずだが、しかし、4/18のニュース映像を見るかぎり、テレビ局側の思惑は外れて、善光寺の選択と判断を積極的に評価する市民の声は少なかった。善光寺で聖火リレーの出発式をやって欲しかったというのが多数の希望であったことは間違いない。

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# by thessalonike4 | 2008-04-20 23:30 | チベット暴動と北京五輪
山口2区補選の争点とガソリン国会 - 官僚不正の記憶と忘却
山口2区補選の争点とガソリン国会 - 官僚不正の記憶と忘却_b0087409_1724049.jpg山口2区補選の争点は「道路とガソリン」であると報道されている。先週の「報道ステーション」でもそのように現地での選挙戦が紹介されていた。ガソリン国会の対決の図式がそのまま選挙区に持ち込まれ、投票で雌雄を決する形になっている。新聞は山口2区補選を「ミニ国民投票」だと言い、そこでの結果が暫定税率撤廃の是非に対する民意だと位置づけている。国政の争点をストレートに補選に持ち込み、暫定税率への民意を問う構図に仕立てたのは小沢民主党の方である。それは、この争点だと選挙に必勝できるというウィニングストラテジーであったと同時に、その「民意」の力で国政での主導権を確実なものにし、後半国会で福田政権を激しく揺さぶり、内閣総辞職へと追い詰めるためのものだった。10日後に選挙の結果が出たとき、マスコミはそれを暫定税率に対する国民の審判として報じ、衆院の再議決に少なくない影響を与えることになる。

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# by thessalonike4 | 2008-04-18 23:30 | ガソリン国会と後期高齢者医療
後期高齢者医療制度と山口2区補選の政局 - 改革は道半ば
後期高齢者医療制度と山口2区補選の政局 - 改革は道半ば_b0087409_12373967.jpg後期高齢者医療制度問題で誰も民主党を批判しない。マスコミは制度が施行されて混乱が始まった今になって、ようやく問題を報道で取り上げるようになった。この問題は3月に国会で審議すべき緊急焦眉の案件だった。予算案が参議院に送られた2月末から参議院の予算委員会で審議していれば、制度の概要が明らかになり、問題点があぶり出され、それをニュースで国民に事前に知らせることができて、施行前から行政を監視することができた。ここまで高齢者に迷惑をかけることは避けられたのではないかと思われる。しかし民主党はそれをせず、3月の参議院予算委員会は民主党の審議拒否で一ヵ月間以上審議がストップして何も論議されなかった。国会の外のテレビの政治番組で道路財源の聞き飽きた同じ話を延々と繰り返すだけだった。ネットでは民主党応援団のブログ左翼が単調軽薄に自公政権を叩いて解散総選挙を絶叫するワンパターンが続いていた。飽きもせず毎日毎日「ガソリン国会」の床屋政談をやっていた。

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# by thessalonike4 | 2008-04-17 23:30 | ガソリン国会と後期高齢者医療
中国非難へ急旋回した国内世論 - マスコミも国際圧力に歩調
中国非難へ急旋回した国内世論 - マスコミも国際圧力に歩調_b0087409_1419204.jpg昨日(4/11)一日で日本の世論が大きく変わり、流れが中国非難の方向へ一気にシフトした。国論になったと言ってもいい。マスコミの論調が一斉に変わった。人権問題で中国を非難し、中国にダライ・ラマ14世と対話せよと要求する主張を鮮明に示すようになった。これまでは「政治のスポーツへの介入」に眉を顰める慎重な配慮を見せていたが、昨日の報道でそれは完全に消え、チベット=正義、中国=悪の図式が完全に固まった。聖火リレーの妨害行為を批判する態度も消えてなくなり、動機や心情の政治的正当性から妨害行為そのものまで容認される気配となった。NHKの7時のニュースでは、昨夜初めてチベット問題の歴史的経緯が映像で説明され、中国国内のチベット人の言論の自由や宗教の自由の侵害状況が紹介された。「報道ステーション」では、古館伊知郎が「中国政府は人権問題を重く受けとめてダライ・ラマ14世と対話せよ」と発言した。

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# by thessalonike4 | 2008-04-11 23:30 | チベット暴動と北京五輪
圧力は問題解決に導かぬ - 政治と文化を峻別する禁欲倫理を
圧力は問題解決に導かぬ - 政治と文化を峻別する禁欲倫理を_b0087409_16501041.jpg4/10の欧州議会でチベット問題に関して中国に対する非難決議が採択されることになり、4/9には英国首相が北京五輪開催式に欠席すると声明を発表した。ブラウン首相はこれまで出席する意向を表明していたが、一転して欠席へと方針が転換された。ロンドンとパリでの聖火リレーの騒動と欧州議会の動きが影響を与えている。欧州議会は、中国がダライラマ14世と対話を再開しない場合、加盟国首脳に開会式不参加の統一行動を呼びかける予定と報じられており、この問題で重大な一歩を踏み出した感がある。米国のブッシュ大統領は、現在のところは出席の意思を表明しているが、欧州諸国首脳が全て欠席の状況となれば、国内世論に従って判断を切り替えるに違いない。欧州の主導で中国が世界から孤立する局面が固まりつつある。私から見て、この欧州の対応は「五輪の政治利用」の極致であり、北京五輪を人質にして中国の内政を動かそうとする卑劣で異常な外交に見える。

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# by thessalonike4 | 2008-04-10 23:30 | チベット暴動と北京五輪
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