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安倍晋三の統一教会祝電醜聞と自民党総裁選 - 渡辺恒雄の戦い
b0087409_18154246.jpg   ■ しんぶん赤旗    6/13(火) 
   □ 有田芳生日記   6/16(金)
   ■ FLASH        6/19(月)
   ■ TBS          6/19(月)    17:41    
   ■ 共同通信       6/19(月)    20:35
   ■ 毎日新聞      6/19(月)    21:02
   ■ 朝日新聞       6/20(火)    00:01
   ■ 読売新聞       6/20(火)    00:06 
   ■ 週刊朝日       6/20(火)
   ■ サンデー毎日   6/20(火)

安倍晋三の統一教会集団結婚式への祝電事件について、それを報じたメディアを時系列に並べると上のようになる。



b0087409_1815543.jpg最初に共産党の機関紙である赤旗新聞が取り上げ、次にそれを有田芳生がネット日記で問題にし、同時期に週刊誌三誌が記事にするべく動いていた。先週のことである。安倍晋三にとっては痛いスキャンダルの発覚だが、この時期は、各新聞社が行ったポスト小泉の世論調査で安倍晋三の支持率が急上昇し、福田康夫を大きく引き離した報道がされた時期でもあった。先週から今週にかけて公表されたポスト小泉各候補者の支持率は、安倍晋三が「再チャレンジ議連」を立ち上げてから最初の調査数値であり、立候補表明をせぬままぐずついている福田康夫に比較して、当然ながら安倍晋三が数字を引き離す結果が予想されていた。安倍晋三の狙いは福田康夫を立候補断念に追い込むことである。これは森喜朗と安倍晋三と福田康夫の三人は取り決めた暗黙のルールでもあり、すなわち、支持率で差が開けば福田康夫が降り、支持率が均衡すれば、後輩の安倍晋三が福田康夫に譲るというものだった。

b0087409_1816798.jpg安倍晋三はこの緒戦の時期に先手必勝で素早く流れを作り、福田康夫とその陣営に白旗を上げさせようとしたのである。そこに待ったをかけた人間がいる。上の情報時系列を眺めながら、このカウンター・ポリティックスを仕掛けた人物を想像するのは比較的たやすい。渡辺恒雄である。渡辺恒雄は昨年の夏から年末にかけて、日本の軍国主義の復活と新自由主義の席巻に対して生涯最後の闘争を宣言し、老骨に鞭打って奮戦していた。その最も大きな挑戦は、昨年夏に読売新聞の社説で国立追悼施設の建設を提起したことであり、そして年末に朝日新聞の若林啓文と組んで、「論座」の対談で小泉首相の外交を痛烈に批判したことである。「論座」の一件は立花隆がネット評論で詳しく論じている。実は対談した同じ頃、渡辺恒雄はテレビ朝日で古舘伊知郎とも対談をしていて、その映像が「報道ステーション」で流されていた。談論風発。聞く者を惹きつけて離さない弁舌の妙と鋭敏な頭脳に驚かされた。全く老いぼれていない。

b0087409_18532978.jpg有田芳生は間違いなく渡辺恒雄と繋がっている。直系と言ってもいいだろう。誤解を恐れず敢えて言わせてもらえれば、渡辺恒雄が率いる読売グループの軍団は、「ヤメ共」の壮絶な文化共同体なのだ。嘗ての満鉄調査部を彷彿とさせる文化集団。渡辺恒雄の下で活躍している連中の多くがそうである。学生時代からのコンビの氏家斉一郎がそうだ。故徳間康快がそうだ。そこに繋がる宮崎駿がそうである。森村誠一もいる。辻井喬もいる。探せば他にも沢山いる。有田芳生を拾って「ザ・ワイド」のレギュラーに据えてやったのは、渡辺恒雄その人に違いない。ヤメ共文化人集団のボスであり、またパトロンなのだ。「共産党人脈」を使って渡辺恒雄が戦っている。軍国主義と新自由主義を相手に果敢に戦っている。テレビは電通(=安倍晋三=米国)に押さえられたが、雑誌と新聞はまだフリーハンドの余地がある。そこで影響力を持っているのが老渡辺恒雄で、要するに雑誌を使って醜聞記事を流すことができるのである。

b0087409_18163216.jpg古館伊知郎との昨年末のインタビューのとき、渡辺恒雄は「内閣から新自由主義者を追い出さないといけない」と堂々と宣言した。私はテレビの前で溜飲を下げ、思わず拍手喝采したが、この「新自由主義者」とは言うまでもなく竹中平蔵を指す。年が明けて、すぐに堀江貴文が逮捕された。そして半年を経たずに宮内義彦の子分である村上世彰が逮捕された。有言実行。男らしい。東大人脈をフルに動かしている。木村剛が落城すれば、次はいよいよ竹中平蔵の本丸に迫る。利権絡みの醜聞なら竹中平蔵には腐るほどある。福田康夫が白旗を上げる前に、タイミングを見て渡辺恒雄が雑誌を動かしたのだ。これで福田康夫も一息つける。これから、安倍晋三(電通・米国)と渡辺恒雄(共産党・東大)の間の熾烈な情報戦が始まる。スキャンダルは一個や二個ではないだろうが、安倍晋三の側の戦略も万全で、二の手、三の手が残っている。最初のカードは小泉首相の昨日の記者会見で、誰が聞いても分かるとおり、安倍晋三に対する支持表明だった。

次のカードは、ブッシュ政権からのエンドースメントである。その次のカードは拉致被害者家族会からのエンドースメントである。戦略は万全で、ここまでのカードで8/15前に福田康夫を辞退に追い込み、8/15に小泉首相に靖国神社を参拝させる。これがまさに終戦記念日。これを渡辺恒雄がどう阻止するか。総裁選の政治から目が離せない。これこそまさに大人の政治。

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by thessalonike4 | 2006-06-21 23:30 | 安倍政権
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