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中韓は結束して決議案を阻止せよ - 盧武鉉と胡錦濤はNYへ飛べ
b0087409_22101450.jpg葉千栄がテレビで言っていたことで、すっかり見落としていたが、ヒル次官補が六カ国協議の非公式会合開催を支持して、さらに非公式会合の枠内での北朝鮮との直接対話に応じる旨の発言をしていた。これが何でニュースなのか私は分からなかったが、葉千栄の解説によれば、この提案はミサイル発射前に中国から米国に打診していたもので、ブッシュ政権が一蹴していたものだという。ミサイル発射によって米国は逆に北朝鮮との対話の方に傾いたではないかと葉千栄は言っていた。なるほど、確かにそれは言えるかも知れない。中韓を訪問したヒルの動きを見ていると、北朝鮮を六カ国協議に引き戻すために懸命に中韓二国と策を練っているように見え、すなわちNY国連でのボルトンと大島賢三の動きとは全く逆の米国外交の印象を受ける。北朝鮮に対して最も強硬に見えた米国が、それまで突っ撥ねていた二国間対話を、ミサイル発射の後で応じる姿勢に変わっている。



b0087409_14393794.jpgそう言えば、先週の森本敏のテレビの発言でも、ボルトンは政権内の最右翼だから、ボルトンの発言をそのままブッシュ政権の真意と受け取ると米国の動向を見誤るという見方を示していた。北朝鮮に対する国連決議案の採択には時間がかかるという観測もされていた。私は、ヒルは北京で中国に決議案を棄権するように説得しているのかと思ったが、ヒルは六カ国協議再開に全力を傾注していた。ということは、米国の本音は六カ国協議に北朝鮮を連れ戻すところにあり、国連の制裁決議案はそこへ北朝鮮を誘い込む脅しということになる。文字通り対話のための圧力。であるとすれば、葉千栄の分析が正しければ、本日(7/10)中の決議案採決はない。私はヒルに第一印象で好感を持っていて、国務省の伝統的なインテリジェンスを感じさせるマスクがいい。学校はハーバードだろうか。ヒルのような外交官がいる間に交渉が纏まればいいのだが、歴史は常に皮肉な方に動く。

b0087409_14395350.jpg米国にはヒルのような動きもあるが、日本はまさにネオコン一色に染まり、まるでイラク戦争直前の米国と同じ様相を呈している。経済制裁が戦争への道であることを警告する声が聞こえて来ず、むしろ逆に船舶臨検にはどう対応するかといった極限の強硬場面の想定と対策ばかりが扇動的に論じられている。ルックスバッドな額賀福志郎が週末までテレビに出まくって、PAC3とSM3の配備前倒しがあっさり決まった。テレビで確認した限り、これに反対した論者は一人もいなかった。穏健派と見られた小川和久でさえ賛成していた。今日は額賀福志郎は「ミサイル基地への攻撃能力」を持つべきと言っている。これは海自へのトマホーク配備なのだろうか。それとも空自の戦闘爆撃機だろうか。加えて、山本一太が座長の「対北朝鮮経済制裁シミュレーションチーム」が金融制裁の緊急措置法の検討を開始。臨時国会に議員立法を提出する。恐らく民主党は自民党よりさらに強烈な法案を出すだろう。

b0087409_1440457.jpgミサイル発射の後、民主党はそれまでの左向けの人気取りの姿勢を一変、週末のフジテレビの報道番組では前原誠司が堂々と生放送の席に復活して、隣にいた高村正彦を圧倒する極右的強硬論で韓国の国会議員を論難していた。今朝のテレビ朝日のスタジオでは、青バッジを胸に光らせた松原仁が、北朝鮮問題の根本解決は金正日政権の打倒だと吠えていた。民主党も左から右から票を取らなくてはいけないから大変だ。こういう事件が起こると、自民党以上に右翼的な論調を前面に出して獰猛なナショナリズムで人気を稼ごうとする。全ては来年の参院選のためだが、選挙の争点が安全保障になったら、小沢民主党では安倍自民党に勝てないだろう。などと言いながら、またぞろ9月に前原誠司が代表選に立候補するのだろうか。せっかくのピンポイント・ポリティックスが金正日のせいで台無しだ。この男の復活は早すぎる。小沢民主党熱烈支持を喧伝した左翼ブロガーも興醒めだろう。

b0087409_1440146.jpgいずれにせよ、秋の国会は対北朝鮮戦争推進関連法案の論議で埋め尽くされ、自民党と民主党がより強硬な主戦姿勢を競争する展開になる。改革競争ならぬ開戦競争。国連安保理の情勢は分からない。できれば韓国政府は潘基文をNYに飛ばして、制裁決議案に賛成している各国(デンマーク、スロバキア、ギリシャ、ガーナ、コンゴ、オマーン、ペルー、アルゼンチン)に働きかけて、支持を撤回するように説得工作をして欲しい。今度の安保理決議で不満なのは、韓国が北朝鮮制裁決議に消極的でありながら、その立場を国際社会に向かって公然と表明していないことだ。韓国の国連大使は本部のゲルニカの前で、堂々と「経済制裁は効果がない」とプレスに訴えるべきだ。できれば、中国の王光亜大使と二人で揃い踏みをして(ボルトンと大島賢三のように)、二人で「経済制裁は無意味」と言うべきだ。北朝鮮問題は韓国の国内問題である。韓国の意向に反した決定が国連で勝手になされていいのか。

他人の無責任な多数決で自国の運命が一方的に決められていいのか。戦争になるかも知れない北朝鮮制裁決議案を素通りさせていいのか。韓国はなぜ立ち上がらないのだ。韓国と中国は一致結束して制裁決議案阻止に動け。盧武鉉も胡錦濤もニューヨークへ飛べ。 二人の首脳が特別に安保理で演説せよ。地域の事は六カ国に任せろと言え。大韓民国の存亡を賭けて日本との外交戦を戦え。

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by thessalonike4 | 2006-07-10 23:30 | 韓国 ・ 北朝鮮 ・ 拉致
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