本と映画と政治の批評
by thessalonike4
カテゴリ
チベット暴動と北京五輪
ガソリン国会と後期高齢者医療
新自由主義と福祉国家
ワーキングプアと社会保障
山口県光市母子殺害事件
福田政権・2008年総選挙
米国大統領選挙
田中宇と世界金融経済
イージス艦衝突事故
イスラエルのガザ侵攻
岩国市長選挙
防衛省疑獄事件
大連立協議と小沢辞任
民主党 ・ 2007年参院選
安倍政権
憲法 ・ 皇室
戦争 ・ 昭和天皇 ・ 靖国問題
韓国 ・ 北朝鮮 ・ 拉致
共謀罪 ・ 教育基本法改正
村上世彰インサイダー事件
オー・マイ・カッシーニ
ネット市民社会
丸山真男
辺見庸
奈良紀行
その他

access countベキコ
since 2004.9.1


















A LOT OF LOT OF LOT OF LOT OF POWER FOR YOU !
b0087409_9393973.jpg 心配になって候補の声を聞く機会を得たが、こちらが思っていたよりお元気で、話し声もしっかりしていた。声が少しかすれていたが、それほど疲労した様子はなく、残された日程に全力を集中させようとする強い意気込みが感じられた。勝利の予感については、恐らく陣営で確実な分析データを持っていたに違いなく、根拠が何も無いないままマスコミ批判が口をついて出たわけではないのだろう。選挙区の情勢分析というのは、新聞によっても違うし、時間の経過とともに伝えられる内容が変わってゆく。



b0087409_9391843.jpgそして、それは客観情勢を正しく反映したものとは限らない。意図的なものや操作的なものが多くある。例えば、自民候補の磐石を伝えられる群馬や和歌山についても、当初は群馬の候補は危ないという見方が流されていた。逆に和歌山については終盤に至って意外に接戦という情報が飛び交っている。四国の民主党候補については、当初は香川の候補が優勢という評判がしきりだったが、現在では徳島の候補が優勢という情報に変わっている。全国が注目する岡山の情勢分析も時々刻々と変わる。

b0087409_941956.jpg だが、考えてみれば、もし仮に山口で民主党候補が自民党候補と接戦という情報が中央政界に洩れ出て、それが事実だったとすれば、そのインパクトは測り知れないほど大きく、安倍首相に決定的なダメージを与え、自民党の選対本部は大混乱に陥いることだろう。安倍首相はその時点で選挙を戦えなくなってしまう。結果は蓋を開けてみなければ判らないが、山口や岡山については、自民党はあらゆる情報操作の機会を掴み、情報戦の先手を奪って、自党有利の「既成事実」を固めようとするだろう。

b0087409_9385293.jpg 少し奇妙に思えるのは、山口選挙区の情勢分析を書いた記事を読むと、候補が県内を二巡三巡すればするほどに、どの新聞記者の記事にも「知名度不足」の表現が濃厚になっていくことである。「知名度不足のために支持率で差が開いている」という分析だが、本当にこの中間評価は当たっているのだろうか。知名度の差について考えてみれば、本来、選挙戦が始まる前の時点がマキシマムに開いていて、遊説が始まり、テレビや新聞に顔と名前が出るほどに、その差は徐々に縮まっていくものではないか。

b0087409_9413384.jpg現職の副大臣で大物政治家である自民党候補の場合は、知名度は最初から最大で、これ以上大きくしようがない。候補の場合はスタート時点で知名度最小であり、そこから知名度はどんどん上がり、両者の知名度の数値差は縮小されて行く。選挙の進行とともに「知名度の差」が開くが如き分析は説得力がない。「知名度の差」が支持率や票数の差を媒介しているのであれば、支持率差や票数差も選挙運動の推移とともにむしろ縮小しなければならないはずだ。知名度の差を劣勢の理由にする分析は真実なのか。

b0087409_9383125.jpg もっともっと「知名度の低い」経験や実績や肩書のない民主党候補が全国の選挙区に大勢いて、彼らや彼女たちが「知名度」で圧倒的に差をつけられているはずの自民党候補を破って当選すると言われているのが今回の選挙なのではないか。きっと「知名度」を根拠にした彼我の差の情勢分析は真実を語ってはいない。だとすれば、そこには別の真実があるかも知れず、神のみが知る蓋の中は、全国の他の選挙区と同じような接戦や風向きが存在するのかも知れない。何もできないが、心の中でそう念じて祈ろう。

「私、演説うまくなったよ」、「聞いている人が涙を流してくれるんだよ」。 その演説を聴きに行くことができなかったのは残念だが、写真を見ながら、頭の中でイメージを作りながら、私は幸福な気分になろう。遠い西の空の下、感動の渦の中に身を置いて、審判の日を静かに待とう。 まだ間に合うかもしれない。

b0087409_16533463.jpg

[PR]
by thessalonike4 | 2007-07-24 23:30 | オー・マイ・カッシーニ
<< 田勢康弘が吹かせた風 - 新聞... 昔のIndexに戻る 山口母子殺害事件はなぜ高い関心... >>


世に倦む日日
Google検索ランキング


下記のキーワード検索で
ブログの記事が上位に 出ます

衛藤征士郎
八重洲書房
加藤智大
八王子通り魔事件
吉川洋
神野直彦
サーカシビリ
敗北を抱きしめて
苅田港毒ガス弾
道義的責任
可能性の芸術
青山繁晴
張景子
朱建栄
田中優子
小泉崇
アテネ民主政治
二段階革命論
影の銀行システム
特別な一日
ボナパルティズム
鎮護国家
三田村雅子
小熊英二
小尻記者
古館伊知郎
本村洋
安田好弘
足立修一
人権派弁護士
反貧困フェスタ2008
舩渡健
エバンジェリズム
ワーキングプアⅢ
新自由主義
国谷裕子
大田弘子
カーボンチャンス
秋山直紀
宮崎元伸
守屋武昌
浜四津代表代行
江田五月
馬渕澄夫
末松義規
平沢勝栄
宮内義彦
田勢康弘
佐古忠彦
田岡俊次
末延吉正
横田滋
横田早紀江
蓮池薫
金子勝
関岡英之
山口二郎
村田昭治
梅原猛
秦郁彦
水野祐
渓内譲
ジョン・ダワー
ハーバート・ノーマン
B層
安晋会
護憲派
創共協定
全野党共闘
二大政党制
大連立協議
民主党の憲法提言
小泉靖国参拝
敵基地攻撃論
六カ国協議
日米構造協議
国際司法裁判所
ユネスコ憲章
平和に対する罪
昭和天皇の戦争責任
広田弘毅
日中共同声明
中曽根書簡
国民の歴史
網野史学
女系天皇
呪術の園
執拗低音
政事の構造
政治思想史
日本政治思想史研究
ダニエル・デフォー
ケネー経済表
マルクス再生産表式
価値形態
ヴェラ・ザスーリッチ
故宮
李朝文化
阿修羅像
松林図屏風
菜の花忌
アフターダーク
イエリネク
グッバイ、レーニン
ブラザーフッド
岡崎栄
悲しみのアンジー
トルシエ
仰木彬
滝鼻卓雄
山口母子殺害事件
偽メール事件
民主主義の永久革命
ネット市民社会