
せっかくの紅白出場歌手発表のタイミングだったのに、亀田大毅と朝青龍の謝罪会見が邪魔をしてしまった。NHKにとっては残念な事態だろう。朝青龍はともかく、亀田一家の騒動がこれほど高い大衆の関心を集めるのは私にはよくわからない。それはテレビ局資本によって作り出された情報商品(コンテンツ)としての「関心」だが、その「関心」を作り出す側も、「関心」劇の主役で立ち回る不細工な役者たちも、「関心」に群がって涎を垂らしながらテレビを見ている大衆も、あまりにレベルが低くて、とても日本で起きている現実だと思えない。「亀田コンテンツ」のインダストリーとマーケットは、一昔前のフィリピンとか南米の国民の民度に適合するものである。30年前に比国や南米に行けば、「亀田コンテンツ」的な騒動に毎日熱狂しているレベルの低いプロレタリアな大衆がいた。そして日本人はそれを冷ややかな目で見ていた。どこまで墜ちれば気が済むのか。

と並べてみた。最初は、この歌手リストを作る作業はきっと楽しいものだろうと思っていたが、やってみると、正直なところ面白くなかった。自分が製作したリストがどれほど説得力があるか自信が持てない。かなり抜けや漏れがある。完成度が低い。選定に際しては、一生懸命に頭を捻っていろんな要素を考えてみた。①日本の各世代に人気のある歌手。②海外で売れて外貨を稼いでいる歌手。③カラオケで歌いたい聴きたい歌手と曲。④テレビの生放送で聴いてみたい歌手。⑤日本の音楽界に大きな功績と貢献を残している歌手。だが、このリストに自分自身で納得できないのは、私が①も②もよく知らず、さらに③も④も自己内情報がくっきりしていないのだ。三年前なら、少なくとも③と④については、あれもこれもと多く名前が出てきた。今は残念ながら出て来ない。これはおそらく老いのせいだ。音楽への関心や渇望がどうやら薄くなっているのである。

紅白の常連組である演歌勢はバッサリ斬って捨てた。長山洋子、香西かおり、伍代夏子、坂本冬実、藤あや子、石川さゆり。年に一度の艶姿の揃い踏みも悪くないが、そろそろ紅白のレギュラーは降りていただいてよいのではないか。この中で一人だけ残すとなると坂本冬実になる。彼女の演歌パフォーマンスは悪くない。五木ひろし、細川たかし、吉幾三、北島三郎、谷村新司、堀内孝雄、加山雄三、この辺ももう要らない。出なくていい。何十年も同じ顔を見続けてきて、いい加減に飽きた。さだまさしを入れたのは、ドラマ「海峡」の主題歌『
かささぎ』を歌うところを見たいから。バックのスクリーンに長谷川京子と真島秀和の映像を映し出して欲しい。岡林信康は、歌手活動を
再開したという情報があったので入れた。子供に「この人があの神様だよ」と教えるのにいいと思う。高齢の小田和正はライブのステージで歌えるかどうか心配だが、今年
シングルを出して精力的に活動している。

リストを作ってみて、本当に心から見たいと思う歌手は実は多くない。敢えて挙げれば、中森明菜と工藤静香、この二人はどうしても見たい。この二人は現在の日本のショービジネスで、おそらく最も価値の高い歌手だろう。ホテルのクリスマスディナーで見たいと思う歌手はこの二人であり、その次を無理に加えるとすればピンクレディーと高橋真梨子になる。エンタテイナーのバリューのある歌手が少ない。だからアンルイスを入れたのだが、病み上がりで、果たして紅白の檜舞台にカムバックして歌えるだろうか。51歳。再起して元気な
ボーカルを聴かせて欲しい。昔、カラオケで中森明菜とアンルイスの曲をよく聞いた。この季節になると懐かしくなる。ファン(fun)なパフォーマンスの歌手と歌。今の日本にはそれが少ない。モー娘だと弱い。軽すぎる。もっと大人の
ショーバリュー。昔の山本リンダとかピンクレディーとか、ああいうショーガールのコンテンツ(情報商品)をプロデュースしなきゃいけない。

紅白には出ないとか、勝ち負けを争うのはイヤだとか、国民の前で生意気な理屈を言う歌手が多すぎる。誰のおかげでビジネスできているのか。年に一度くらい国民の前に出てきて、元気にやってますと挨拶したらどうなのか。視聴者国民の前に頭を下げて、「僕の歌を聞いて下さい」と素直に言って歌ったらどうなのか。井上陽水とか、矢沢永吉とか、桜井和寿とか、歌手が偉そうにするんじゃない。NHKが莫大な資金を使って国民の娯楽のために年に一度のお祭りをするのだから、呼ばれたら名誉に思って出てくるのは当たり前のことだ。紅白歌合戦は戦後民主主義の日本の大衆文化の象徴である。これを守り豊かに発展させるのは日本国民の責務だ。私が総理大臣に
なったら、観客の一人になって客席から応援するのは勿論、上に列挙した歌手が全員出場するように電話をかけて口説いて回る。横の席に橋本元一を侍らせて、最後に二人で「一年間お世話になりました。よいお年を」と頭を下げる。それをするのが総理大臣だ。
白組の演歌歌手で森進一を残した。かわりにGLAYが落選。森進一を残したのは、彼のユーティリティシンガーとしての能力を買って、阿久悠の「時代おくれ」を歌わせたいから。今年は誰かが「時代おくれ」を歌わなきゃいけない。河島英五がいないのだから、他の歌手となると森進一がいいと思う。
【ブログ政界面】
額賀福志郎の参院証人喚問だけれど、あの慣例無視の強硬採決の指示を出したのは小沢一郎だよね。鳩山由紀夫があんな強引な指令を出すはずがないし、菅直人がやったとは考えられないし、興石東はむしろ反対だったのではないか。昔、新進党時代もそういうことがよくあった。印象的に覚えているのは、国会の中に新聞紙を敷いて議員に座り込みをさせた件で、高市早苗と畑恵がスカート姿で床にべったり座らせられて奇妙な写真を撮られていた。小沢一郎はことさらに国会を混乱させる戦法をとる。自分が裏でボス交をやる前のお膳立てとして、鉄砲玉の兵隊に無理な対決姿勢をとらせることをする。小沢一郎のこういうやり方を私はずっと見てきた。だからすぐにわかる。そして小沢一郎は必ず失敗をする。恥をかかされた格好の円より子はどう思っているのだろう。

【修 正】
出場歌手名簿をアップデート、山下達郎・竹内まりや夫妻を追加。 (12/1)