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by thessalonike4
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カテゴリ:新自由主義と福祉国家( 17 )
山口二郎の錯覚と軽率 - 消費税増税政策における二つの道
b0087409_1461732.jpg子供の頃、冬休みがたのしかったのは、それなりの暮らしがあったせいもあるけれど、希望を持って生きられる社会がそこにあったからだ。幸福な人生に向かって夢を見ることができたからだ。努力すれば必ず報われる社会だったからだ。あの頃は、福祉という言葉が社会の中心にあった。世の中の価値の中心にあり、どの政党も選挙になれば「福祉、福祉」と騒いでいた。「産業大学」の設立が全国で一巡し、各地で「福祉大学」の開校が流行っていた。社会環境という観点から、自分たちの世代と較べて、今の日本の子供たちは本当に気の毒な環境の中で生きさせられていると思う。身を押し潰すような暗くて重い社会の空気の中で、格差社会を大人になるというのは、子供にとってどれほど精神的に辛いことかと思う。こんな時代になるとは思わなかった。われわれの世代は、恵まれすぎた少年時代の罰が当たっている、と、そう考えてもよい。

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by thessalonike4 | 2007-12-28 23:30 | 新自由主義と福祉国家
山口二郎の消費税増税容認論 - 官僚権力との親和性と互換性
b0087409_1473566.jpg山口二郎は、週刊東洋経済(12/22)に寄せた最新の記事の中で、「民主党が政権交代を起こしたいなら、本当の政権担当能力を示さなければならない」と言っている。これは朝日新聞が頻繁に言い、朝日新聞以上に読売新聞や日経新聞が軽口を叩いて民主党を貶下するときに言い続けている常套句だが、私にはこの言葉に大きな抵抗感がある。山口二郎や朝日新聞が言う「政権担当能力」とは何なのだ。消費税増税を公約に掲げることが政権担当能力を示すことになるのか。この「政権担当能力」の言葉の意味だが、私にはそれが、現行の官僚行政に対するトランスペアレンシと自民党政治に対するコンパチビリティの意味にしか聞こえない。現行官僚行政にトランスペアレントな政策、自民党政治とコンパチブルな政策、それを民主党が掲げたときに、朝日新聞や読売新聞や日経新聞は民主党に対して「政権担当能力を示した」と評価する。

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by thessalonike4 | 2007-12-27 23:30 | 新自由主義と福祉国家
民主党の消費税増税方針 - 政権担当能力露出症は誰のため
b0087409_12204249.jpg昨日の記事に関して読者の方からメールが届き、番組を録画していたら媒体を貸与してもらえないかという依頼があった。生憎、私は一昨夜の放送を偶々見たので録画をしていない。佐古忠彦と筑紫哲也が出なくなってからは、あの番組に魅力を感じなくなり、時間も遅いので視聴しなくなった。「生活破壊」の特集が聖夜にあることも知らなかった。実を言えば、昨夜(12/25)も特集の第2段があるのかしらなどと思って、期待して新聞のテレビ欄を探したのだった。そこで、聖夜の放送が本年最後の「NEWS23」だったという事実を初めて知った。「報道ステーション」も冬休みに入り、民放テレビの報道コンテンツが空っぽになった。見るものが何もない。という事情で、ブログの読者の中で番組を録画されている方がおられたら、こちらの方までコンタクトをお願いしたい。静岡で「生活保護行政の悪政に異議を唱える活動をしています」という自己紹介がメールに添えられていた。

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by thessalonike4 | 2007-12-26 23:30 | 新自由主義と福祉国家
高齢者医療負担増凍結をバラマキと非難する朝日新聞の社説
b0087409_1474650.jpg世の中の風向きは、少しづつ新自由主義の政策や思想に対して批判的な流れに変化しつつあるけれど、朝日新聞の論説は頑固にそれを堅持する姿勢を見せている。本日(12/19)の社説では、福田内閣によるコメ生産農家への補助金支出や高齢者医療費の負担増凍結の補正予算措置に対して、「ばらまき予算が復活するのを見過ごすことはできない」と糾弾の声を上げている。朝日新聞にとって、高齢者の医療費負担を軽減するための国の予算措置は「ばらまき」なのである。高齢者医療負担増については、昨年からの政府の法制度改正によって、70歳から74歳までの高齢者の窓口負担を現行1割から2割に引き上げ、さらに75歳以上の後期高齢者全員から保険料徴収することが決まっていた。来年4月から実施予定だったが、参院選の惨敗を受け、公明党が9月の連立政権協議の中で見直しを求めていた経緯があった。

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by thessalonike4 | 2007-12-19 23:30 | 新自由主義と福祉国家
政治狂躁とプロレタリア文化 - テレビ番組、小説、本、ブログ
b0087409_1651459.jpgウェーバーの宗教社会学に「オルギー」という概念がある。狂躁、狂騒。自民党総裁選の報道洪水と政治に頭を浸され漬け込まれている大衆状況について考えたとき、マルクスの「存在が意識を規定する」の公理と同時に、ウェーバーの「オルギー」という言葉が念頭に浮かんだ。政治狂躁。眼前の不本意な社会的現実の進行に対して、それに流されたり屈服することなく、対抗する思惟の力や確信を得るためには、現実を合理的納得的に把握することが必要で、それは要するに概念を構成するということである。「現実」にアプローチし、タッチし、グリップすること。その「現実」を概念化することができれば、「現実」を惹起せしめている原因と構造を分析し、運動する「現実」の合法則性を認識でき、そして「現実」の没落を証することができる。それが社会科学するということだろう。概念化するためには、対象である「現実」に対して言葉を与える挑戦から始めなければならない。

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by thessalonike4 | 2007-09-24 23:30 | 新自由主義と福祉国家
華麗なる内閣(2) - 官房長官 国谷裕子
b0087409_12184989.jpg9月4日の『クローズアップ現代』を見ていたら、知的障害者が社会的に孤立して犯罪を繰り返す実態が紹介され、心ある弁護士や福祉施設の人々が、そうした知的障害者の厚生を支援する姿が映し出されていた。番組に出てきた59歳の女性は、知的障害のために厄介者扱いされて家族から見捨てられ、旅館の住み込みで生計を立てていたが、やがてそこも追われて路上生活者となり、生きるためにパンを盗むなどをして、何度も刑務所に送られる人生を送っていた。番組では、知的障害者が福祉行政の援助を受けられる「療育手帳」の制度があること、にもかかわらず知的障害者の多くが制度の存在を知らず、自己責任でホームレスの窮乏や犯罪者の人生を強いられ引き受けさせられている現実があること、そうした知的障害者を救うべく取り組みを続けている人々がいることが紹介されていた。番組を見ながら、自然に涙が溢れてきて、報道番組なのに名作ドラマを見ている視聴者になっていた。淡々と画面に流れる報道情報を、感情が邪魔をして拾えなくなった。

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by thessalonike4 | 2007-09-08 23:30 | 新自由主義と福祉国家
華麗なる内閣 - 「世に倦む」臨時革命政府のイマジネーション
b0087409_15565799.jpg内閣改造で安倍内閣の支持率が参院選前の水準に戻った。これまで、支持率30%を切って20%台に落ちた政権が再び国民の人気を回復するのは不可能と言われていた。今回のような事例を見るのは初めてだが、あれほどの不面目な惨敗を喫しながら安倍首相が辞任しないという事実も、それがそのまままかり通るという事実も、どれも信じられない異様な政治的光景であり、唖然として、批評する言葉も組み立てられないまま時間が経ってゆく。内閣改造の日の夜、日本テレビは特番を組み、スタジオに自民党支持の文化人と政治家を集め、安倍内閣の心機一転と再出発を演出して持ち上げ報道した。スタジオには野党議員の姿はなく、身内だけで完全に固めていて、まるで一年前の安倍政権誕生時の異常報道に戻ったかのような風景だった。国民が選挙で民意を示した実感を持つことができないのは、テレビが民意を正しくありのままに報道しないからである。テレビ報道だけを見ていれば、選挙の勝者が自民党なのか民主党なのか分からなくなる。

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by thessalonike4 | 2007-08-31 23:30 | 新自由主義と福祉国家
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