本と映画と政治の批評
by thessalonike4
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<   2008年 04月 ( 20 )   > この月の画像一覧
後期高齢者医療制度と山口2区補選の政局 - 改革は道半ば
b0087409_12373967.jpg後期高齢者医療制度問題で誰も民主党を批判しない。マスコミは制度が施行されて混乱が始まった今になって、ようやく問題を報道で取り上げるようになった。この問題は3月に国会で審議すべき緊急焦眉の案件だった。予算案が参議院に送られた2月末から参議院の予算委員会で審議していれば、制度の概要が明らかになり、問題点があぶり出され、それをニュースで国民に事前に知らせることができて、施行前から行政を監視することができた。ここまで高齢者に迷惑をかけることは避けられたのではないかと思われる。しかし民主党はそれをせず、3月の参議院予算委員会は民主党の審議拒否で一ヵ月間以上審議がストップして何も論議されなかった。国会の外のテレビの政治番組で道路財源の聞き飽きた同じ話を延々と繰り返すだけだった。ネットでは民主党応援団のブログ左翼が単調軽薄に自公政権を叩いて解散総選挙を絶叫するワンパターンが続いていた。飽きもせず毎日毎日「ガソリン国会」の床屋政談をやっていた。

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by thessalonike4 | 2008-04-17 23:30 | ガソリン国会と後期高齢者医療
中国非難へ急旋回した国内世論 - マスコミも国際圧力に歩調
b0087409_1419204.jpg昨日(4/11)一日で日本の世論が大きく変わり、流れが中国非難の方向へ一気にシフトした。国論になったと言ってもいい。マスコミの論調が一斉に変わった。人権問題で中国を非難し、中国にダライ・ラマ14世と対話せよと要求する主張を鮮明に示すようになった。これまでは「政治のスポーツへの介入」に眉を顰める慎重な配慮を見せていたが、昨日の報道でそれは完全に消え、チベット=正義、中国=悪の図式が完全に固まった。聖火リレーの妨害行為を批判する態度も消えてなくなり、動機や心情の政治的正当性から妨害行為そのものまで容認される気配となった。NHKの7時のニュースでは、昨夜初めてチベット問題の歴史的経緯が映像で説明され、中国国内のチベット人の言論の自由や宗教の自由の侵害状況が紹介された。「報道ステーション」では、古館伊知郎が「中国政府は人権問題を重く受けとめてダライ・ラマ14世と対話せよ」と発言した。

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by thessalonike4 | 2008-04-11 23:30 | チベット暴動と北京五輪
圧力は問題解決に導かぬ - 政治と文化を峻別する禁欲倫理を
b0087409_16501041.jpg4/10の欧州議会でチベット問題に関して中国に対する非難決議が採択されることになり、4/9には英国首相が北京五輪開催式に欠席すると声明を発表した。ブラウン首相はこれまで出席する意向を表明していたが、一転して欠席へと方針が転換された。ロンドンとパリでの聖火リレーの騒動と欧州議会の動きが影響を与えている。欧州議会は、中国がダライラマ14世と対話を再開しない場合、加盟国首脳に開会式不参加の統一行動を呼びかける予定と報じられており、この問題で重大な一歩を踏み出した感がある。米国のブッシュ大統領は、現在のところは出席の意思を表明しているが、欧州諸国首脳が全て欠席の状況となれば、国内世論に従って判断を切り替えるに違いない。欧州の主導で中国が世界から孤立する局面が固まりつつある。私から見て、この欧州の対応は「五輪の政治利用」の極致であり、北京五輪を人質にして中国の内政を動かそうとする卑劣で異常な外交に見える。

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by thessalonike4 | 2008-04-10 23:30 | チベット暴動と北京五輪
社会倫理規範としての憲法 - 最高法規についての若干の考察
b0087409_13545370.jpg憲法は為政者が守るべきもので国民一般は憲法に拘束されないという俗論がある。この議論が論壇で目立つようになったのは、私の認識ではごく最近のことで、九条の会による立憲主義のエバンジェリズムと、それから、特に民主党の憲法提言が出て、民主党の改憲論議を仕切っている枝野幸男が盛んに言い始めてからのことである。枝野幸男の論理と主張は、主として自民党の憲法草案の前時代性に対する批判の文脈から発せられていたものだったと記憶するが、ともかくその前後から特に左翼の論陣でこの憲法論が専らとなり、ネット左翼の憲法論の常識として定着した感がある。従来は、この議論を言う場合には「一義的には」という前置詞が使われていたが、最近は「一義的には」の限定が取り除かれて普遍的一般的な憲法概念となり、すなわち国民は憲法から全く切り離され、憲法の規定と拘束から自由な存在になった。 

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by thessalonike4 | 2008-04-09 23:30 | 憲法 ・ 皇室
欧州における北京五輪妨害活動 - 人権の論理の濫用と逸脱
b0087409_1247454.jpg昨夜(4/7)のテレビの報道番組では、ロンドンとパリで聖火リレーが妨害されるニュースがトップで放送されていた。沿道から市民が飛び出して聖火ランナーに襲いかかり、聖火を奪おうとして伴走する警備の警官に取り押さえられる場面が何度も放映された。チベットを支援して中国政府を非難する市民の過激な抗議行動と思われるが、真相や背景はよくわからない。日本で同じ事件が起きた場合には、テレビカメラが公務執行妨害の現行犯にわざわざ動機となる政治的メッセージを発信させるようなサービスはしないと思うが、英国のカメラはそれをやっていた。マラソンのラドクリフが出てきて、妨害行為を非難するコメントを発していたのが救いだった。五輪の聖火リレーが奇妙な政治イベントになり、世界が注目するトップニュースとして報道されている。

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by thessalonike4 | 2008-04-08 23:30 | チベット暴動と北京五輪
「靖国」と表現の自由の逆説 - 石井紘基と公共の福祉の規制
b0090336_17213893.jpg映画『靖国』の上映をめぐる問題で、稲田朋美らの政治的な介入と圧力を批判して映画の上映を求める主張と論理の部分で少し気になるところがあった。4/6(日)のTBS「サンデーモーニング」の報道が典型的だったが、街頭インタビューの声を集めて、「公開して見た人にいい映画か悪い映画かを判断させるべき」という反応を番組のメッセージとして発信していた。すなわち「表現の自由」にもとづく権力の介入の批判である。ネットの中でも「表現の自由」の論理で映画公開の妥当性を言い、稲田朋美らによる妨害と威嚇の不当性を批判しているものが多い。関口宏らしい常識的で穏当な問題の扱い方であるし、視聴者一般に対する説得力の点では、確かに「表現の自由」の論理で問題を捌くのが最も適当だろう。が、私が気になるのは、例えば『バトルロワイヤル』とか『プライド』などの問題との関連が思い浮かんだからである。

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by thessalonike4 | 2008-04-07 23:30 | その他
渡辺貞夫のCM音楽 - 資生堂・トヨタ・サントリーの商品モデル
b0087409_18172430.jpg最近、記事巻末のコラムで音楽を紹介するのがシリーズ企画になっていて、むしろ「今日の一曲」を選んで紹介するのが楽しく、それが主たる動機になってブログの更新が続いている感じすらする。長く生きていることの幸福の一つは、きっと多くの素敵な音楽と出会えて、音楽の財産を若い人より豊富に持っているということだろう。YouTubeのおかげて過去の名曲が映像とともに楽しめるようになり、インターネットの世界の価値が増している。ネットと繋がったPCは音楽を聴く媒体として最適のツールである。現在の音楽業界では、気鋭のミュージシャンの卵が自信作をデモテープ(CD)にしてレコード会社に送り、そこで専門家が審査して商品化が検討されるパスとフローだが、50年後の世界ではネットからダイレクトに登場してスターダムにのし上がる音楽家も現れるに違いない。そういう動きはすでに始まっているかも知れない。

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by thessalonike4 | 2008-04-05 23:30 | その他
八戸の小学生殺人事件 - 晩翠わかば賞入選詩「おかあさん」
b0087409_12495126.jpg一昨日、「報道ステーション」を見ていたら、八戸で母親に首を絞められて殺された8歳の男の子の「おかあさん」の詩の全文が映像で紹介されていた。事件のことや詩がコンクールで入賞していた事実は知っていたが、詩の中身はテレビで初めて見た。一報をネットで知ったときは、当然、強い関心を惹き起こされたが、ネットのニュース記事で紹介されているであろう詩の内容までは踏み込む気になれず、見出しだけを流し見て、親子の事情を書いているかも知れない記事の詳細も確認しようとはしなかった。心が苦しくて傷むからである。だが、テレビは有無を言わせず見させてくる。その詩がとてもよかった。驚くほど才能を感じる詩で、小学生の国語の教科書にそのまま載っていたとしても何の違和感もない。あるいは、金子みすずとか谷川俊太郎のような著名な詩人の作品だと言われても、素人は頷いてしまうほど完成度が高い。 

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by thessalonike4 | 2008-04-04 23:30 | 新自由主義と福祉国家
麻生太郎新総裁と解散総選挙 - 政界再編は遠のき塹壕戦続く
b0087409_12552059.jpg二度の国会(昨年の臨時国会と今年の通常国会)で、民主党が格差と医療と年金を争点にしなかったのは何故だろうか。この点は素朴な疑問であり、現在の政治を考える上で重要な問題点だと思うが、誰も問題にせずに無視している。臨時国会の争点は給油問題(新テロ対策特措法)だった。通常国会の争点は道路問題(暫定税率と道路特定財源)だった。民主党が昨年の参議院選挙で掲げた政権公約の第一は格差問題で、第二が医療問題、そして選挙の最大の争点は年金問題だった。国民が民主党に期待したのは、格差と医療と年金の問題の解決であり、それが民意であり、その民意を受けて民主党は選挙に圧勝して参議院で過半数を制した。それが半年前の出来事である。国会論戦においても、この三つの問題で政府与党を攻めた方が国民の支持も大きく、より早い日程で福田政権を解散総選挙に追い込む情勢を作ることができただろう。

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by thessalonike4 | 2008-04-03 23:30 | ガソリン国会と後期高齢者医療
「解散総選挙に追い込む」の嘘 - 「ねじれ国会」の操作と隠蔽
b0087409_12542548.jpg加藤哲郎のネチズン・カレッジ」を読むと、中国政府が中国国内から「世に倦む日日」にアクセスできないように制限をかけているという情報があった。実際に加藤教授が滞在した北京・上海・長春のホテルで確認した体験談が紹介されている。事実なら非常に残念なことだが、アクセス解析を調べてみると、3月に入ってから中国語環境からのアクセスが激減している。通常、ブログへの中国語環境からのアクセスは全体の0.1%ほどあり、英語環境からの4.2%に次ぐ多さとなっていたが、3月はほとんど来訪者がなかった。私は、中国の(日本語のできる)読者にこそブログを読んでもらいたいと思っている。中国には日本語の堪能な人が本当に多い。現在は逆転してしまったかも知れないが、5年前は英語人口よりも日本語人口の方が多かった。特に改革開放時代初期に日本語を習得された方の中に優秀な人物が多い。

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by thessalonike4 | 2008-04-02 23:30 | ガソリン国会と後期高齢者医療
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