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本と映画と政治の批評
by thessalonike4

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田中優子の問題発言 - 「チベットは一度独立してたんですよね」
田中優子の問題発言 - 「チベットは一度独立してたんですよね」_b0087409_14534719.jpg私が中国に特に惹きつけられる理由は、その歴史や文化への憧憬もあるけれど、それ以上に、中国国内に住む日本語を話す人々の存在がある。正確にはわからないが、少なくとも5年前までは、中国の国内では英語人口よりも日本語人口の方が多かった。学校教育としての外国語ではなくビジネス外国語としてのプライオリティは、90年代前半までは日本語の方が英語よりも優位を占めていた。7年前の北京で知ったのは、中国にはTOEICのような本格的な日本語の資格検定制度があり、年に一度の試験に何十万人もの中国人が受験しているという事実だった。ありがたいと思った。そんな国は他にない。こんな辺鄙な国の言語を。グローバル時代になった現在、事情は大きく変わったに違いないが、それでも中国は世界の中で最大の日本語人口を持つ外国である。日本にとってこれ以上の海外資産があるだろうか。米国に住む日系人や南米に住む日系人と同じか、それ以上に貴重で重要な国家の財産であると私は思う。

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# by thessalonike4 | 2008-05-02 23:30 | チベット暴動と北京五輪
田原総一朗の中国バッシング - 朱建栄に対する狡猾な言論妨害
田原総一朗の中国バッシング - 朱建栄に対する狡猾な言論妨害_b0087409_1722196.jpg7年前の5月1日、私は北京空港から成田に戻ってきた。その日は、偽造旅券で不法入国した金正男が成田から国外退去になった日で、処分を差配したのは外相に就任したばかりの田中真紀子だった。金正男は私と入れ替わりに北京へ飛び、二人は黄海上空ですれ違っていた。田中真紀子が外相に就任したのは、その5日前の2001年4月26日。第一次小泉内閣のときだった。私が中国に降り立ったのが同じ4月26日で、宿舎のテレビのニュースで小泉内閣誕生の映像を見た記憶がある。中国の人たちは、新しく誕生した小泉政権に大きな期待を寄せていた。その前の森政権のとき、国旗国歌法の成立や周辺事態法の成立や「神の国」発言があり、日本は極端に右傾化し、自由主義史観運動の毒々しい興隆があり、右翼マンガのブームがあり、中国の人々、特に改革開放時代に日本と深い関係を持ってきた日本語を話すエリート層の人々は、日本の右傾化を心配し、日中友好の稀薄化と形骸化に心を傷めていた。 

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# by thessalonike4 | 2008-05-01 23:30 | チベット暴動と北京五輪
張景子への青山繁晴の罵倒と恫喝 - 朝日新聞の産経新聞化
張景子への青山繁晴の罵倒と恫喝 - 朝日新聞の産経新聞化_b0087409_14461478.jpg長野での聖火リレーを契機に日本のマスコミの反中反共キャンペーンの奔流ががさらに激しく勢いを増している。朝日新聞は「北京五輪百日前」と題した特集を聖火リレー翌日の4/27から4/29まで3日間組み、1面と3面の二面を使って連日大きく報道した。その報道が、紙面の使い方と言い、記事の内容と言い、実に産経新聞そっくりで、これが朝日新聞かと目を疑うものだった。この種のイデオロギッシュな特集報道は産経新聞の個性と特徴をあらわすもので、こうした独特の報道姿勢が一定の読者層を掴んで産経新聞の販売部数を支えていた。朝日新聞の産経新聞化に直面して率直に戸惑いを覚える。朝日新聞が小泉改革以来、徐々に新自由主義路線の方向へ舵を切り、日経新聞との対立軸を喪失していた状況は気づいていたが、まさかこのような、産経新聞と瓜二つの反中記事が紙面構成される日が来るとは思わなかった。記事は中国に対する露骨な敵意と警戒心が基調になっている。

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# by thessalonike4 | 2008-04-30 23:30 | チベット暴動と北京五輪
山口2区補選結果と後期高齢者医療制度 - 「廃止法案」の欺瞞
山口2区補選結果と後期高齢者医療制度 - 「廃止法案」の欺瞞_b0087409_14362238.jpg昨夜(4/27)、午後9時前に放送されるTBSの短いニュース番組で山口補選の報道があり、その映像に一瞬だけとくらさんの姿が映っていた。開票と同時に当選を決めた平岡秀夫が壇上で万歳をして、左右に立つ者と握手した後、すぐに壇を下りて向かって右側に歩み寄り、両手を差し出した先にとくらさんの姿があった。昨年の参院選のときと同じ白のスーツの格好をしていた。お元気そうで何より。平岡秀夫が真っ先に寄って来て握手したということは、きっとこの選挙でとくらさんの活躍が大きく、集票において多大な功績があったから、奮闘に対する感謝の気持ちがそうさせたのに違いない。そんな気がする。選挙は勝つと負けるでは天国と地獄の違いだ。立候補した者は現職も新人も等しく崖っぷちに立たされる。当選した者だけが絶体絶命の窮地から生還できる。だから、こういうときは人間の心が素直に行動に現われるのだ。選挙運動で最も貢献してくれた人から自ずと順番に感謝の気持ちが伝えられて行くのだろう。

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# by thessalonike4 | 2008-04-28 23:30 | ガソリン国会と後期高齢者医療
世界に日本のオペレーション・エクセレンスの水準示した長野聖火リレー
世界に日本のオペレーション・エクセレンスの水準示した長野聖火リレー_b0087409_13233934.jpg野口みずきの言葉がとても印象的だった。「北京オリンピックの成功とそれから平和を願いながら走りました」。素晴らしい。最高のコメントだ。バランスがとれている。賢い子だ。「アスリートは四年に一度の大舞台に合わせている。その五輪が政治に絡んで混乱するのは残念だ」。芯の強い子だ。さすがに金メダリスト。世界のアスリートの女王が語る重い言葉。灼熱のアテネで本命ラドクリフを制してオリーブの栄冠を手にした小さな小さな女王。あの感動のドラマを世界は忘れていない。陸上のアスリートの女王が訴えたこのメッセージを欧米のプレスは聞き逃さずに発信して世界に伝えて欲しい。日本のマスコミは、昨日(4/26)の長野聖火リレーに対して無意味で無価値だったと貶めの論評に躍起だが、私は全くそうは思わない。参加者も裏方もよく頑張った。立派だった。岡崎朋美が笑顔で走るのを見ながら、十年前の長野五輪の感動が甦って懐かしかった。長野五輪は素晴らしい五輪だった。

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# by thessalonike4 | 2008-04-27 23:30 | チベット暴動と北京五輪
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